気温差が与える腕時計への影響

CATEGORY:

ロレックスの腕時計

時計のムーブメントには、金属製の部品が多く使われています。金属が温度変化の影響を受けると硬さが変わったり、伸縮したりするのはご存知の方も多いでしょう。腕時計の素材として一般的に使用されている鉄では、気温が10℃変化すると、1メートルにつき約0.1ミリメートルの違いが出ると言われています。
機械式時計の精度に最も影響を与えるのが、テンプと呼ばれる箇所。テンプには、厚さ約0.05ミリメートルのヒゲゼンマイが取り付けられています。ヒゲゼンマイは、夏の暑さによって柔らかく膨張すると、時計が遅れる原因になります。また、冬の寒さによって硬く伸縮すると、時計が進む原因になりやすいです。
最近では、気温差による精度の変化を防ぐため、さまざまなメーカーで合成金属やシリコン製のゼンマイが採用されています。例えば、ロレックスが独自に開発した“ブルーパラクロムゼンマイ“は、ニオブ・ジルコニウム・ハフニウムの合金素材です。衝撃・磁力・温度変化への耐性があるため、精度を維持しやすくなりました。初の搭載となったのは2005年発表のGMTマスター(Ref.116718LN)で、現在ではさまざまなムーブメントに採用されています。
気温差による精度の変化は、クォーツ式腕時計においても生じます。電池式のクォーツ時計にはテンプがありませんが、寒暖を問わず、温度差によって時計が進むように作られています。

腕時計の遅れや進みにまつわるご相談はカナルクラブへ

ロレックスの腕時計

個体差によって異なるものの、気温による日差は最大でも約5秒以内が目安。ほかにも、潤滑油や部品の劣化などが遅れや進みの原因となりますが、この場合にはオーバーホールが必要です。もしも時刻の遅れや進みが気になる場合は、お気軽に当店へご相談ください。
カナルクラブは御徒町で50年、年間7000件の修理実績を誇る高級腕時計専門の修理店です。経験豊富な技術者が、責任を持ってお客様の時計をオーバーホールいたします。定期メンテナンスやオーバーホールの際は、高度な技術と適正価格のカナルクラブにお任せください。

同じカテゴリの記事

時計と長く生きるために|メンテナンスという、静かな習慣  

時計修理の店頭では、毎日のようにある質問を受けます。 「どのくらいの頻 ...

ブレゲ トゥールビヨン225周年|時計史に残る発明の物語

高級時計の世界で、しばしば”最高峰の機構”として語られる”トゥールビヨ ...

機械式とクォーツはメンテ頻度が違う|あなたの時計の点検目安

自分の時計は、どのくらいの頻度でメンテナンスに出せばいいのだろう——そ ...

SEARCH

MESSAGE

こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。

カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。

ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。