カナルクラブのオーバーホール

カナルクラブの
オーバーホール

OVERHAUL

大切な時計を一生ものに

カナルクラブでは、
4年に1度の定期メンテナンスを
推奨しております。

機械式時計はぜんまいを動力として動く“機械”です。そのため、摩耗等による部品の劣化は必然的に起こってしまいます。

なかでも特に劣化しやすいのが、時計の内部に水や汗の浸入を防ぐ「ゴムパッキン」と、部品同士の摩擦を軽減し摩耗を防ぐ「潤滑油」。いずれも3〜5年程度で劣化が起こり始めます。そのまま使い続けると、一見問題がないように見えても時計内部に水分が浸入しサビが発生したり、油ぎれにより部品の摩耗が進んでしまったりと、部品のダメージへとつながっていきます。部品が破損してしまった場合、メンテナンス代は高額になりがちです。

そのためカナルクラブでは、不具合のあるなしに関わらず新品でご購入から5年、あるいは前回オーバーホールから4年でのメンテナンス=オーバーホールを推奨しています。部品劣化が起こる前にオーバーホールを行う。このサイクルを実現することで、修理料金も最小限に抑えることが可能になります。

時計イメージ

前回オーバーホールからの経過年数とダメージ予想

潤滑油やゴムパッキンが徐々に劣化

油やゴムが劣化し始める時期。このタイミングでオーバーホールを行えば、基本的にはオーバーホールとゴムパッキンの料金のみで精度を保てるケースが多いです。時計への必要以上のダメージを防ぐ意味でも、コストパフォーマンスの面からも4年サイクルのオーバーホールをお勧めしております。

時計の精度に乱れ。水分侵入のリスクも

油の劣化により精度の乱れが生じ始める時期。「遅れる」「持続時間が短くなる」「止まりやすくなる」「リューズやプッシュボタンがスムーズに動かなくなる」等のトラブルが発生しやすくなります。また、ゴムパッキンが劣化することで防水性が低下し、水分が入りやすい状態にもなります。水分が浸入すると、ガラスや風防の曇り、文字盤や針などに水滴がつくだけでなく、内部のサビや全体の腐食にもつながっていきます。特にアンティーク品では、オリジナル部品が高額または入手不可能なものもあるため、致命傷となる可能性もあります。

複数のトラブルが発生している可能性あり

多くの方が何らかの問題やトラブルに気づき、オーバーホールを行う時期です。複数の部品の交換が必要になることも多く、オーバーホール料金が、4年で行った場合の3倍(あるいはそれ以上)になることも少なくありません。大切な時計自体へのダメージもちろん、コスト面でのダメージを避けるためにも、ぜひ4年(長くても5年)サイクルでのオーバーホールを推奨いたします。

ダメージが進行している可能性大

「オーバーホールをいつ行ったか忘れてしまった」「遺品や中古品のため、オーバーホールをいつ行ったかわからない」といった時計も多くご依頼いただいています。高級時計は使い方が特殊なものが少なくありません。時計が止まった状態であれば部品が摩耗することはありませんが、サビが進行している可能性はあります。無理に動かさず、すぐにオーバーホールすることをお勧めします。お見積は無料ですので、お気軽にご依頼ください。

※ダメージ予想は、あくまでも目安です。使用頻度や使い方、保管状態等により状態が大きく異なる場合もございます。

基本コストを抑えて、持続可能なオーバーホールを。

オーバーホール作業

カナルクラブでは理想的なサイクルで定期的なオーバーホールを行っていただくために、オーバーホールの基本料金を可能な限り抑えています。
オーバーホールの基本料金を下げることで、高価なパーツ代金をカバーして修理料金そのものを安心価格に。お客様のご負担を減らすための、カナルクラブならではの工夫です。

安心のアフターサービスも。

オーバーホール後は、1年間の保証期間を設けています(※1)。オーバーホール/修理には万全の注意を払っていますが、万が一修理後に調子が悪くなった場合には無償対応させていただきます(※2)。
また保証期間に関わらず、腕時計の磁気抜きはいつでも無料で行っております(※3)。お気軽にご活用ください。

※1 アンティーク品は半年
※2 お客様の過失や自然災害等による故障を除く
※3 店頭お持込のみ

オーバーホールの流れ

カナルクラブのオーバーホールの、基本的な流れをご紹介します。

step1分解 まずはお預かりした時計の外装から内部までを、熟練の時計技師が分解していきます。部品の劣化や破損の有無など状態確認をしたうえで、オーバーホール/修理のお見積を算出します。
※お見積りは無料です。
step2部品交換・修理 お見積にご納得いただき正式依頼となりましたら、オーバーホール/修理の作業スタートです。必要に応じて、部品を交換・修理します(部品交換には純正部品を使用いたします)。部品にサビが発生している場合は、ひとつひとつ丁寧に磨き上げ除去していきます。
step3超音波洗浄・乾燥 交換部品も含め、分解した部品を超音波洗浄機で完全に洗浄します。微細な埃等、細かな汚れまでしっかり落としていきます。
step4組立・注油 すべての調整が終わったら、元通りに組み立てながら、必要な箇所に注油を行っていきます。油が多すぎても少なすぎてもいけません。最適な注油を行う技術もまた職人技です。
step5性能チェック 日付の変更や針まわしなどが正常に動作するか、丁寧にチェックします。防水性能のある時計に関しては、専用機器で防水テストも行います。
step6ファイナルテスト 専用機器を使用し、時間が正常に刻まれているか、自動巻き時計のぜんまいが正常に巻き上げられるか等をチェックします。
step7完成 正式にご依頼いただいてからここまで約1ヶ月。熟練職人が完成まで責任を持ってオーバーホールいたします。