自分の時計は、どのくらいの頻度でメンテナンスに出せばいいのだろう——そう疑問に思ったことはないでしょうか。実は、その答えは時計が”機械式”か”クォーツ”かによって変わってきます。
動く仕組みが違えば、劣化しやすいポイントも、点検すべきタイミングも異なります。ここを知らずに使い続けると、気づかないうちにトラブルが進行していることもあります。
この記事では、機械式とクォーツの仕組みの違いを整理しながら、それぞれのメンテナンス頻度の目安をわかりやすく解説します。
機械式とクォーツ、動く仕組みの違い
■ 機械式時計はゼンマイの力で動く
機械式時計は、内部のゼンマイがほどける力を動力として、無数の歯車や部品が精密に連動することで時を刻みます。電池を使わず、手巻きや自動巻きでゼンマイを巻き上げて動かします。
多くの部品が金属どうしで触れ合いながら動くため、摩擦を抑える潤滑油が欠かせません。この油は時間とともに乾いたり劣化したりするため、定期的なメンテナンスが前提の構造といえます。
■ クォーツ時計は電池と水晶で動く
クォーツ時計は、電池の電気で水晶(クォーツ)を規則正しく振動させ、その振動をもとに高い精度で時を刻みます。部品点数が比較的少なく、精度が安定しているのが大きな特徴です。
ただし電池があれば手間がかからないわけではありません。電池は数年で切れますし、内部の潤滑や部品も少しずつ劣化していきます。
タイプ別・メンテナンスの目安
■ 機械式は3〜5年ごとのオーバーホールが目安
機械式は潤滑油の劣化が精度や摩耗に直結するため、一般的に3〜5年を目安としたオーバーホールが推奨されます。日差が大きくなった、動きがぎこちないといった変化は点検のサインです。
放置すると油切れによる部品の摩耗が進み、修理範囲が広がりやすくなります。調子が良いからと間隔を空けすぎないことが、長く使うコツです。
■ クォーツは電池交換とあわせた点検を
クォーツは、電池交換のタイミングで防水パッキンの状態もあわせて確認するのがおすすめです。古い電池を入れっぱなしにすると液漏れが起き、内部を傷めることがあるため注意しましょう。
クォーツにも潤滑油や部品はあるため、一般的に5〜6年ほどを目安に点検・オーバーホールを検討するとより安心です。なお防水性能を保つパッキンは、機械式・クォーツを問わず経年で劣化します。
まとめ
この記事では、機械式とクォーツの仕組みの違いを整理しながら、それぞれのメンテナンス頻度の目安を解説しました。
・機械式はゼンマイと潤滑油で動くため、定期的なオーバーホールが前提
・クォーツは精度が安定している反面、電池交換や内部の劣化への配慮が必要
・目安は機械式が3〜5年、クォーツが電池交換ごとの点検+5〜6年でのオーバーホール検討
・防水パッキンはどちらも経年劣化する。定期的な防水チェックも忘れずに
機械式もクォーツも、仕組みに合ったタイミングで手入れをすることで、長く快適に使い続けられます。最後に点検したのがいつか思い出せないという場合は、一度状態を確認しておくと安心です。御徒町に創業50年のカナルクラブでは、機械式・クォーツを問わず点検・オーバーホールのご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
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