昔、古いインターナショナル(IWC)は日本でも非常に評価の高い時計でした。所謂 “イイ時計” という評価です。この ”イイ時計” というのはかなり漠然とした価値観ですが、つまり自分がどうのこうのと言うより社会的な評価による傾向が強い印象です。とにかくこの “イイ時計”であるインターナショナル(iwc)は比較的地味な人気が有りました。つまりミーハーじゃないとでも言うのでしょうか。ある意味ロレックスやオメガより上の存在だったのかもしれません。

しかし、ずいぶん以前の話ですが、日本では部品が中止になったと言われていました。(代理店制度の時代です。シュリロ貿易)だから数十年に渡って古いインターナショナルの時計は我々としても“部品入手不可のため返却”という対処が非常に多かったです。

 

しかしインターネットができてから海外から古い部品(古いけど新品)が入手できるようになった現代、「よし! 古いインターナショナルを復活させよう」と力がはいるのも当然でしょう。数十年も前に“諦める時計”になっていた “イイ時計” が復活できる!!・・・しかし、力んだものの期待したほど部品は手に入りませんでした。やはり製造数がロレックス、オメガ辺りと比べるとかなり少なかったというのもあり。部品もそれほど多くは作らなかったのでしょうか。日本中のオールドインターナショナル再生計画はかなり物静かなものになってしまいました。残念!

カナルクラブでは細々とは続けていますけど・・・・・

 

 

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