修理のあと、針はどこへ向かうのか 

修理を終えた時計が、箱に入って戻ってきます。殆どの人は、あー直った。動くようになった。とりあえず一安心。でも、Canal Clubで日々時計に触れていると、ここからが大切であると考えています。オーナーの生活の中が最も重要であると考えます

朝、何気なく腕に巻く。仕事の合間に、ちらっと時間を見る。帰宅して、外して置く。その繰り返しの中に戻っていくこと。

しかし面白いのは、修理を終えた時計ほど、すぐには使われないことがある点です。

「また止まったら嫌だから」
「もう少し落ち着いてから」

理由はいろいろですが、本当はたぶん、自分の生活に戻すタイミングを探している時計は、生活のリズムと噛み合わないと、落ち着きません。だから無理に使わなくていい。
戻す場所は、“今の自分の時間”に合うところでいい。修理とは、時計を新品に戻すことではありません。また一緒に時間を過ごせる状態にすること

時間を見る回数が増えたり、動きが少し丁寧になったり。そんな感覚ありませんか。

時計が戻る場所は、持ち主の「今」にしか存在しない。

だからこそ、人は簡単に手放せないし、修理が終わっても、しばらく眺めてしまうんでしょうね・・・

 

 

同じカテゴリの記事

「まだ普通に動いてるんで、大丈夫ですよね?」の話

時計メンテナンスで、本当によくある誤解です 時計のメンテナンスの話をし ...

カナルクラブから

READ

ステンレスブレスレット、気にした方がいいですよ

カナルクラブでは文字盤の変色は、気にしなくていいと思っています。 あれ ...

カナルクラブから

READ

人々と社会の変化に寄り添ってきた時計、オメガ。

1848年。 スイスの小さな町で、23歳の青年が工房を開きました。 こ ...

カナルクラブから

READ

CATEGORY

SEARCH

ARCHIVES

MESSAGE

当ブログでは皆さんに時計に関してのあらゆるお話ができたらと思いますので宜しくお願いします!

施工事例や時計に関するよもやま話などホームページ内ではお伝えしきれなかった内容も書かせていただきますのでぜひご覧下さい。

高級時計修理工房
カナルクラブ