今まで散々リューズを守ろうということを店頭でお伝えしたり、修理後コンテンツとして情報配信したりしてきました。理由は簡単で、リューズはオーナーの方が守ることができる部品なのに破損しているケースが結構多いからです。そして更に値段が高いからです。これは逆に言えば、リューズ、プッシャー(ボタン)さえ守れば、あまり高額の修理にならないことが多いということでもあります。これがカナルクラブと出会った後のメンテナンスのコツだったのですが・・・。

 

しかし、円安の影響などもあり、リューズだけではなく、最近切替車の交換による修理代の高騰が目立ちます。ロレックスは切替車を2個使っており、ダメになる時はだいたい同時に2個ともダメになります。(1個¥25,000~30,000ほどです。2022年11月現在)

ではロレックスの切替車が壊れやすいのか?・・・というとそうでは無く、高額なだけです。むしろ交換の頻度は他のブランドに比べてかなり少ないです。それでも交換が必要になるとかなり厳しい金額になってしまいます。

 

 

なぜ切替車が壊れるのか?

理由としては、定期メンテナンスをしていなかった。「いや、4年前にオーバーホールしたけど・・・」と言う場合ですと、その4年前のその前のオーバーホールがずっと昔だったということになるはずです。オーバーホールをすると、時計の内部環境は良くなりますが、部品がそれまでに受けたダメージは元に戻りません。

 

 

 

切替車を守るためにオーナーに意識して欲しいこと

①定期メンテナンス 切替車はオイルが劣化した状態で傷みが進みます。それを防ぐには定期メンテナンスしかありません。4年ごとの定期メンテナンスをお薦めします。

 

②切替車はアンクル(イカリ型の部品)などと並んで、注油が難しい部品です。これはカナルクラブにお任せください。

 

特に新しいモデルについては最初からメンテナンスをカナルクラブにお任せいただければと思っています。つまりオーナーの方に意識していただくのは、定期メンテナンスだけということになりますね。

 

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