今回から2回に分けてブレスレットのメンテナンスについて書かせていただきます。ブレスレットメンテナンスはブレスレットを清潔に保つだけでなく内側の腐食を防ぎ、ブレスレットの寿命を圧倒的に伸ばすものです。高級時計のブレスレットは傷みが大きくなってしまい交換するとなると,かなり高額になります。

すでにステンレス製でも10万以上は当たりまえになっています。また金額は別にしても、ブレスレットの寿命はかなり長いものではあるので.交換時期にはもともとその時計についていたものではないタイプは製造中止になっていることが多いです。代用(そのブランド純正の)ブレスレットがあったとしても一番気になるオリジナリティの問題に触れてしまいます。もともとついていたブレスレットが一番価値(社会的評価・オーナーのお気持ちの評価)から言っても一番です。

 

今回のブレスレットメンテナンスの目的はもともと付いていた専用ブレスレットを数世代に渡って使い続けるためのメンテナンスです。特に問題の無いとしても今から年に1度のブレスレットメンテナンスをお勧めします。\なお、このサービスは過去にオーバーホールをご依頼いただいた高級時計オーナーにのみメール配信しているものになります。(カナルクラブサイトには掲載していません)

 

ブレスレット洗浄で腕時計を清潔に

ブレスレット内部に侵入した汗の油分や汚れを一度洗浄し取り除くことが大切です。ブレスレット洗浄の役割は、腕時計を清潔にする事だけではなく、腕時計の寿命を伸ばす役割もあります。
洗浄を長期間しないと、ブレスレットが劣化していき、腕時計本体の破損にも繋がってしまいます。もちろん、ブレスレットの交換が必要なほどの大きなダメージは数十年の時間を要しますが、放置してしまうと、どんどん劣化が進んでいってしまいます。

 

 

劣化のレベルが後半の段階になればなるほど、修理代が高額になっていき、最終的にはブレスレット自体の交換となります。 また、本体とブレスレットを結ぶバネ棒が錆などで劣化すると、本体側へ中折れする恐れがあり、最悪ケース交換等に繋がる場合もあります。
ブレスレットは高級時計の場合、10万円以上(K18の部分があるコンビブレスレットですと、その2倍以上)かかることもあります。 製造からかなりの年数が経過していて、同じものが無いという場合もあります。高級時計は、例え純正だとしてもニュータイプのブレスレットではなく、販売当時の純正ブレスレットがそのままついていることに大きな価値があるので、なるべく交換は避けたいものです。

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