例えば新品で時計を購入したとしよう。
数年経つとどうしても、感激は薄まっている。
見飽きるといって良いのかもしれないが・・・。
確かに買ったときの高揚感はなくなり大事ではあるけれども、目の前にあるのが当たり前に感じるようになる。
そんな時、新作の時計を目にすると、かなり自分の時計とは雰囲気が違う。新しい時計の方が良く見えてくる。
誰でも経験したことだ。
しかし、高級時計の底力はそのままでは終わらない。
昔からそれぞれの時代のコンテンポラリー(現代的)として製造されてきた高級時計は、デザインが古びて見える期間を過ぎると全く別の表情が見えてくる。
時計が今まで気づかなかった表情を表すことがある。
ここまで来て本当に高級時計が味わえるということだと思う。
つまり目に見えない、または気づきにくい価値を潜在的にたくさんもっているのが高級時計だ。