機械式時計からカタカタと異音がする……原因と対処法について

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機械式腕時計は、ローターと呼ばれる内部パーツにより、ゼンマイを巻き上げて動作する仕組みになっています。

ゼンマイを巻き上げる際に生じる「シューシュー」という音は、ローターの回転音である場合がほとんどです。ムーブメントの種類によって音の大小はさまざまですが、回転音自体は故障ではありません。しかし、

いつもとは違った音がする
いつもより音が大きく感じる
カタカタという異音がする

という場合は、時計内部にトラブルが起きている可能性も考えられます。

機械式腕時計から異音がする主な原因

– ローター芯の摩耗

異音の原因となる最も多い事例は、ローター芯の摩耗です。

ローターの中央を支えている軸を、ローター芯といいます。ローター芯が摩耗すると、回転にがたつきが生じ、ローター付近のパーツに接触して異音が発生するのです。

ローター芯は、錘となるローター本体を支える役割を持つため、大きな負荷がかかっています。また、落下や強い衝撃によって軸が折れてしまうとローターが完全に動作しなくなるケースもあるため、日頃から丁寧な取り扱いを心がけましょう。

– 内部パーツの緩み・外れ

定期メンテナンスを怠ってしまうことで、異音の原因に繋がるケースもあります。

内部パーツに緩みが生じ、やがて振動や衝撃によって外れると、外れたパーツが時計内部で転がり異音が発生します。

パーツが外れたままの状態だと、歯車の隙間などに入り込み時計が止まってしまう・歯車が破損するという危険性もあるため、異音を感じたらお早めに修理店へご相談ください。

– 潤滑油の劣化・揮発

パーツ同士の摩擦を軽減するための潤滑油が原因の場合もあります。

オーバーホールをしないまま年数が経過すると、ムーブメントに注した潤滑油が劣化・揮発し、動きの鈍くなった部品同士が擦れ合うことで異音が発生してしまうのです。

定期的なオーバーホールを実施していれば、パーツの緩みや潤滑油の劣化による異音は未然に防止できます。

“腕時計を振ると異音がするかも……”と感じたらカナルクラブへご相談を

異音をそのまま放置してしまうと、故障の原因に繋がります。また、腕時計をストレスなく快適にご愛用するためにも、定期的なオーバーホールの実施はとても大切です。何となく調子が悪い、明らかにいつもとは違う異音がすると感じられる場合は、できるだけお早めに時計修理店へご相談ください。

カナルクラブは、御徒町で50年以上続く、高級腕時計専門の修理工房です。経験豊富で腕のいい技術者が、責任を持ってお客様の時計をオーバーホールいたします。機械式腕時計の定期メンテナンスやオーバーホールは、年間7000件の修理実績を誇るカナルクラブにお任せください。高度な技術を、適正価格でご提供いたします。

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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。

カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。

ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。