梅雨が明けると、多くの方が時計の”湿気対策”から意識が離れてしまいます。ですが、本当に気をつけたいのはここから始まる猛暑と強い紫外線かもしれません。
高温や直射日光は、雨や湿気ほど”分かりやすいダメージ”を残さないぶん、見落とされがちです。気づかないうちに、内部の状態や外装が少しずつ蝕まれていることもあります。
この記事では、真夏の高温・紫外線が腕時計に与える影響と、猛暑のシーズンを安心して過ごすための扱い方を解説します。
猛暑・直射日光が腕時計に与える影響
■ 高温は内部の潤滑状態に影響する
機械式時計の内部には、歯車やパーツをスムーズに動かすための潤滑油が使われています。長時間、または繰り返し高温環境にさらされると、この油の状態が変化し、劣化が早まることがあります。
特に注意したいのが、真夏の車内やダッシュボードへの置き忘れです。直射日光の当たる車内は非常に高温になりやすく、時計にとって過酷な環境といえます。潤滑状態が悪くなると摩擦が増え、精度の乱れや部品の摩耗につながる可能性があります。
■ 紫外線は文字盤・夜光・革ベルトの色あせにつながる
強い紫外線は、外装にも影響します。長時間直射日光にさらされると、文字盤や針の夜光部分に変色・退色が見られたり、革ベルトの色あせ・ひび割れが進むことがあります。
一度退色した文字盤は元に戻すのが難しく、モデルによっては資産価値や見た目の印象にも関わります。窓際に飾りっぱなしにしている時計は、知らないうちに日焼けが進んでいるケースもあるため注意が必要です。
真夏に気をつけたい時計の扱い方
■ 置き場所・保管場所を見直す
まず徹底したいのが、直射日光の当たる場所と車内に時計を放置しないことです。外した時計は、窓際やダッシュボードを避け、風通しのよい涼しい場所で保管しましょう。ソーラー時計の場合は、取扱説明書に沿って必要な充電も行ってください。
保管ケースに入れる場合も、高温になりやすい場所は避けるのが基本です。汗をかいた後は、乾いた柔らかい布でケースやベルトを拭き取っておくと、劣化や汚れの蓄積を防ぎやすくなります。
■ 精度や動きの変化は点検のサイン
高温環境を経たあと、”時間の進み方が変わった””針の動きがぎこちない”と感じたら、内部の状態を確認した方がよいサインかもしれません。
こうした違和感は、放置するほど修理範囲が広がりやすいものです。前回のオーバーホールから年数が経っている場合は、夏の負担がかかるこの時期に一度状態を確認しておくと安心です。
まとめ
・長時間の高温環境は内部の潤滑状態に影響し、精度や摩耗につながることがある
・真夏の車内・ダッシュボードへの置き忘れは特に避けたい
・紫外線は文字盤・夜光部分・革ベルトの退色や劣化を進める原因になる
・精度や動きの違和感は、点検・オーバーホールを検討するサイン
湿気だけでなく、猛暑と紫外線もまた、大切な時計に静かに負担をかけていきます。とりわけ機械式時計は、内部の潤滑状態や使用環境が精度に関わるため、高温の影響にも気を配りたい精密機器です。
“なんとなく調子が違う”と感じたときや、しばらく点検をしていないという場合は、夏の負担が積み重なる前に一度プロの目で状態を確認してもらうことをおすすめします。御徒町にある創業50年のカナルクラブでは、点検・オーバーホールのご相談を随時承っています。大切な時計を夏のダメージから守るために、お気軽にご連絡ください。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
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