オートマチックの時計を振ってから装着する方がいらっしゃいます。振ったことしかないですけど・・・なんて言ってる方!!も。←←←要注意。
以前は店頭等でお話を伺うと90%の方は振って使用しているという印象がありましたが、今現在もまだまだ半分以上の方は時計を振っているという印象があります。
油が劣化した後も時計を振ってゼンマイを巻く習慣のある方はローター芯というオートマチックの回転オモリの中心が傷んでいることが多いです。
実際、時計を振ってもほとんどゼンマイは巻けません。だからリューズを回すことでゼンマイを一気に全巻き状態にもっていきます。
写真のようにリューズを解除した状態から12時方向に一定に巻き巻きしてみてください。
目安としたら男性物は50回転、女性物は30回転。
オートマチック時計はゼンマイが全巻きの状態の時だけ、一番良い精度になります。これはオートマチック時計の使い方の基本です。
一度ゼンマイを全巻きにすれば、後は日常生活の体の動きで全巻きを保ちます。
この基本を守らないと、性能を活かしきれなかったり部品破損の原因になります。
つまり“理想的なメンテナンスサイクル”に入ることはできません。
まだ、時計を振っている方いらっしゃいましたら、早速手巻きする習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。