
カルティエの時計がもっと好きになる、万博での特別な体験
高級時計やジュエリーで名を馳せる「カルティエ」が、2025年の大阪・関西万博でひときわ異彩を放つパビリオンを出展しています。その名も「ウーマンズ パビリオン」。
時計ブランドとしての顔を持つカルティエですが、この空間には、そのものづくりに通じる哲学や価値観が色濃く表れています。特に、カルティエの時計を愛用している方にとっては、ブランドの世界観や美意識をより深く味わえる場所として楽しめるでしょう。
本記事では、パビリオンの見どころや意図されたメッセージを、建築・文化・社会という観点から読み解きます。
斬新な建築美「組子」を現代に昇華した空間設計
■ 建築家・永山祐子氏が手がけるデザイン
このパビリオンの建築設計を手がけたのは、建築家・永山祐子氏。外観は、繊細な日本の伝統技法「組子細工」からインスピレーションを得た幾何学的な木製パターンで構成されており、陽光を受けて時間と共に表情を変えるデザインが特徴です。
■ 持続可能性と美の融合
2020年ドバイ万博で使用された日本館の建材を再利用し、持続可能性と美しさを両立した設計は、訪れる人々に強い印象を残します。木材の温もりと現代的な構造美が融合したこの建築そのものが、「過去の知恵を未来へつなぐ」というカルティエの価値観を象徴しています。
「ともに生き、ともに輝く」テーマに込められたメッセージ
「ウーマンズ パビリオン」という名称から、女性だけのものという印象を持つかもしれません。しかし、この空間が伝えようとしているのは、性別に限らない「共生と尊重」の大切さです。
■ 展示テーマの主軸
- 世界各地の「日常の中で社会を支える女性たちの姿」
- 芸術、科学、ビジネス、スポーツなど各分野における貢献
- 過去から未来へと受け継がれる知恵と行動
社会を支えるすべての人々へのリスペクトを可視化し、来場者が「自分ごと」として捉えやすい構成となっています。
五感と対話で深める「カルティエの世界」
■ テクノロジーとアートの融合体験
館内では、英国の現代アーティスト・エズ・デヴリン氏による没入型インスタレーションが展開されています。照明、音響、映像が一体となった幻想的な空間に、自分自身の名前がストーリーに組み込まれるなど、来場者が能動的に関われる仕組みが取り入れられています。
単なる「鑑賞」ではなく、「参加」によって自己認識と社会とのつながりを見つめ直す体験型展示です。
■「WA」スペース 対話と学びの交差点
会場内には「WA(和)」と名付けられた対話スペースも設けられており、国内外で活躍するリーダーによるトークセッションや、SDGsなど社会課題をテーマにしたパネルディスカッション、若者とのオープンな意見交換が行われています。
一方的な講義ではなく、語り合いを通じて多様な視点に触れられるのが特徴です。
時計ブランドとしてのカルティエがなぜこの取り組みを?
時計・宝飾ブランドとして確固たる地位を築いてきたカルティエですが、実は2006年から「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」と題した女性起業家支援プログラムを展開するなど、社会的責任にも注力しています。
このパビリオンは、カルティエが「ラグジュアリーを体現するブランド」だけではなく、時代と共に「文化や価値観を発信する存在」として進化していることを象徴しています。
すべての人に開かれた「未来を考える場」
「ウーマンズ パビリオン」は、女性だけでなく、男性にとっても「生き方」や「社会とのかかわり」を見つめ直す貴重な機会です。建築美に魅了されるもよし、映像体験に没入するもよし、対話を通じて視野を広げるもよし。年齢や性別に関係なく、どんな人にも何かしらの「気づき」を与えてくれる空間。
それが2025年の大阪万博におけるカルティエの提案です。日頃はあまり意識しないようなテーマに、ちょっと立ち止まって触れてみる。そんな体験を求めて、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

未来へつなぐカルティエの文化
今回の万博では、カルティエのような歴史あるブランドが「時代と向き合い、未来に価値をつなぐ」姿勢を体現していました。こうした動きは、私たちが大切に使い続けている腕時計の世界にも通じるものがあります。
高級時計は、ただの道具ではなく、世代を越えて受け継がれていく「文化」そのものです。そして、その価値を保ち続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。当店カナルクラブでは、カルティエをはじめとする高級時計のオーバーホールを専門に承っております。長く愛用したい時計だからこそ、信頼できる職人による丁寧な整備をおすすめします。
ぜひ一度、カナルクラブへご相談ください。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
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