先日、ハウスオブグッチと言う映画を観ました。
監督は “ブレードランナー”のリドリースコットですし、出演者もかなり個性豊かな実力者揃い。グッチ家の人々が守ってきたグッチというブランドとその伝統主義。しかし時代の流れによりそれらを守ることが難しくなります。創始者直系の老人は頑固、それを受け継いだ若いグッチもある意味頑固。 そして現代の有名ブランドビジネスの手法が得意な人達の登場。それはモノづくりに徹した人達とそれを現代のブランド確立術に移行させることができる人達の2つが無いとできないことかもしれません。
しかしこの2種類の人達は決してお互いを理解して協力しあってそれを成し遂げたというのでもなさそうです。ここがポイントかもしれません。しかし、後から出てきた巨大資本のおかげで我々は、そのブランドを楽しめているという面があります。高価ではあっても一般大衆の位置に下ろしているからです。
もちろん時計もそうですが、それに限らずどのブランドも世界的にこのような傾向があると思います。ただグッチと違うのは殺人事件が起こっていないだけかもしれません。