時計のゼンマイ切れ
機械式時計は、内部にあるゼンマイが切れると時計は止まってしまいます。手巻き時計を愛用されている方は少なくても2日に一度は、ゼンマイを手巻きする習慣があるかと思いますので、ゼンマイが切れてしまうと、手巻きの感触の異変にすぐに気づく方の方が多いと思います。しかし、自動巻きのお時計であまり手巻きをする習慣がない方は、ゼンマイが切れてしまったことで、時計が止まった事に気づく方は少ないかもしれません。急に時計が止まってびっくりして、修理に依頼される方は多いものです笑。
ゼンマイはなぜ切れるのか?
なぜゼンマイが切れるのか?・・・あまり深く考えず、 これはただ単に切れると思ってください。時計を動かし過ぎたからとか、使い方が悪かったんじゃないかって、自分を責める必要なんて、少しもありません。もっと、大胆に言っちゃいますと、修理の仕方が、腕が悪いんじゃないかって?!これも関係有りません。
現に毎日使っていても20年以上ゼンマイが切れないということはよくありますし、ゼンマイを交換してまたすぐ1年以内に切れてしまうこともあります。
特に平均寿命なんてものはありませんから、切れてしまう時は突然訪れるのです。多くのユーザー様は時計に不具合が起こらないとオーバホールの依頼をしてきません。ゼンマイが切れてないから、動いてる=安心。これは大きな間違いです。時計内部にある油が乾く頃、約4年経過した時計内部の部品には大きな摩擦がかかり、部品の磨耗がスタートします。ゼンマイが切れてないから時計は動いてるから安心!って考えは危険です。
ゼンマイとメンテナンス時期
だからゼンマイはどれくらいもつのか?を気にしてもしょうがないということになります。メンテナンス時期を決めるのは前回オーバーホールからの期間でということが重要です。
という意味では、ゼンマイがもちすぎるのも考えものですね・・・