今年の話ですが、オメガの時計2個を依頼してくれたお客さんがいらっしゃいました。どちらも修理代がかなり高い金額になってしまいました。

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修理代が高額になったのは、メンテナンス時期がかなり遅れたということもあるのですが、“受け”という部品の破損があったことが一番の理由です。受けという部品は英語で「bridge」 つまり「橋」のことです。

時計内にはいくつかの受け=bridgeがあり、どの受けも高額部品ですが、これがまたほとんど破損することは有り得ないものです。例え50年間くらい、あまり褒められた使い方をしていなかったとしても、受けの破損は非常に珍しいでしょう。

それなのに、依頼された2つの時計の内2つとも受けが破損しているのは普通に考えても偶然とは考えにくい。

そのお客さんはバイクで来店されたが、良くみると古めのハーレーダビッドソン。訊いてみると、もう一台、もっと古いタイプにも乗ってらっしゃるそうで。

私はハーレーダビッドソンに乗ったことは無いのですが、あのドッ!ドッ!ドッ!というエンジン音からするとかなりの振動、しかも重量級クラスの振動があるに違いありません。

古い時計に古いハーレーダビットソン。

かなりクールな組み合わせですが、控えた方が良さそうです。

もちろんハーレーダビットソンに限らず、振動・ショックはできるだけ避けましょう。

落下なども当然ですが、ゴルフも厳禁。 (振動によるものなので、まめにオーバーホールをすれば大丈夫、というものでもないでしょう。)

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