精密機械は劣化するもの
腕時計は精密機械であるため、使っているうちに徐々に劣化していきます。
どんなに高価なものでも劣化は避けられません。精度を維持するために、時計内部、外部の部品を守るためにも定期的なメンテナンスが欠かせません。精度を維持する腕時計のメンテナンス方法の一つにオーバーホールがあります。針が動かない、時刻がずれているなど、精度が落ちてきたと感じたらオーバーホールを依頼してみてはいかがでしょうか。修理をせずに使えるだけ使っていると、修理をしても元に戻らないほど状態が悪くなるため、不調が出たら早めに修理を依頼することが大切です。しかし、どのような作業をするのか不安になる人もいるのではないでしょうか。直してもらうために預けたのに、状態が悪化して返ってきたら大変です。作業内容を知ると誰に依頼したほうが良いのかも分かります。大切な腕時計の精度を維持するために、最低限の知識を身につけておきましょう。
原因によって対処の仕方が異なる
普段、腕時計の内部をチェックする機会はありませんが、蓋を開けて見ると様々な部品が取り付けられています。
一つでも不具合が発生すると、他のパーツにまで負荷がかかり、どんどん状態が悪くなっていってしまいます。また、部品がスムーズに動くようにオイルをさしていますが、油切れやオイルの質が悪くなると、動きにくくなり時刻がずれる原因になります。そのため、オーバーホールで古い油を綺麗に洗浄し、新しくオイルをさします。このオイルは正しく使っていても、通常3年から4年ほどで乾燥が生じるため、数年に一度は洗浄と補充が必要です。また、強い磁気を受けることも精度に影響与えます。一度でも影響を受けると、ムーブメント内に磁気が残ってしまうためいくら磁気から遠ざけても復活しません。この場合は専用機器を使って脱磁を行います。直ったら再び影響を受けないように扱い方を見直してください。少しでも磁気を発するもの(パソコン、携帯電話、テレビなど)があれば離しておくように心がけることが大切です。破損状態が酷ければ直らないこともあるため、日頃の使い方やメンテナンスの頻度を考えてみてはいかがでしょうか。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
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