カナルクラブが3〜5年に1度のオーバーホールを薦める理由

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腕時計のオーバーホールは、全ての部品を分解し、点検・清掃・修理を行ない、正常な動作を保つために必要なメンテナンス作業です。高級腕時計を長く愛用するためには、定期的なオーバーホールが欠かせません。

オーバーホールの頻度は使用状況によって変わります。一般的に機械式時計は3〜5年に1度、クオーツ時計は4年に1度の頻度でオーバーホールが推奨されていますが、これはあくまで一般的な目安です。

実際の使用状況によって必要とされるオーバーホールの頻度は変動するため、ご自身の時計の使用状況に合わせた定期的なオーバーホールを実施するようにしましょう。

今回は、カナルクラブが3〜5年に1度のオーバーホールを推奨する理由について詳しく説明します。

使用状況によって変わるオーバーホールの頻度

頻繁に使用している腕時計は“3〜4年に1度”のオーバーホール

  • 毎日の通勤や通学で使用している
  • 雨天や汗をかく状況で使用している
  • アウトドアでの海や山で使用している
  • スポーツ時に強い衝撃を受ける場面で使用している

これらの状況下では、気候の変化や過酷な使用によって、時計の劣化が早まる可能性があります。とくに、リューズの内部に汗の脂分が付着すると、放置時間に応じて腐食が進行する可能性も。部品の交換費用を考えると、リューズの交換は避けたいものです。

したがって、これらの状況に該当する場合は“3〜4年に1度”の頻度でオーバーホールを行うことをおすすめします。

使用頻度が低い腕時計は“5年に1度”のオーバーホール

使用頻度が年に数回程度の場合でも、部品の自然な劣化は避けられません。

たとえばゴムパッキンの劣化が進行すると、湿気が時計内部に侵入しやすくなり、サビの進行につながる場合があります。こうした不具合を放置すると、時計の状態が悪化し、最終的に故障の原因になるでしょう。

定期的なオーバーホールで部品を新しいものへ交換しておけば、トラブルを回避できる可能性が高まり、時計の性能や美しさを長持ちさせることに繋がります。

したがって、普段あまり使用しない場合でも、大切な腕時計を長く保つためには“5年に1度”の頻度で定期的なオーバーホールを実施することがおすすめです。

信頼と実績のあるカナルクラブにお任せください

カナルクラブが3〜5年に一度のオーバーホールを薦めるのは、通勤・アウトドア・スポーツなど、特定の使用状況において腕時計が受ける負荷を考慮しているためです。

オーバーホールによって劣化や摩耗を防止し、故障の早期発見・対応を図ることで、大切な腕時計をいつまでも高い性能で愛用できるようサポートしております。

使用環境に適した周期で点検し、修理費用の負担は最小限に、腕時計の寿命を最大限に延ばすことを目指していきましょう。

ご自身の腕時計の使用状況に合わせ、定期的なオーバーホールを検討してみてください。

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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。

カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。

ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。