オーバーホールをしない腕時計は年月が経つとどうなるのか?

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「オーバーホールをしなくても10年は普通に動きますよ」といったコメントが、Q&Aサイトやブログで散見されます。それを見て「オーバーホールはしなくても大丈夫だ」「不具合が出たら見てもらえばいい」と思われる方も少なくないでしょう。

確かに、極端に過酷な使用環境でなければ、“オーバーホールなしでも10年程度は動く”可能性はあります。しかし、何もメンテナンスをしていない10年の間に、潤滑油の不足やパーツの摩耗は確実に進行しているのです。

もし、そのような状況下で故障してしまった場合、オーバーホールだけで解決できないというケースもあります。高額な修理へと発展してしまう場合も珍しくありません。

定期的にオーバーホールを実施していれば防げていた故障の事例も多くあるので、安易な情報を鵜呑みにせず、しっかりとメンテナンスしていただくことが大切です。

経過年数と起こりうるダメージ

オーバーホールをしないまま年数が経つと、腕時計にはどのようなダメージが生じるのでしょうか。

【3年経過】

潤滑油やゴムパッキンが劣化し始めてくる時期です。3年サイクルのオーバーホールを実施すれば、時計自体はもちろんコスト面でも余計な負担をかける必要がなく、精度の高い状態を維持できます。

【5年経過】

潤滑油の劣化が進み、遅れる・止まるといったトラブルが発生しやすくなる時期です。また、ゴムパッキンの劣化で水分が侵入するリスクも高まり、時計にとって致命傷となる内部の錆や腐食の原因にも繋がります。

【7年経過】

潤滑油やパッキンの劣化が進行したことで周囲のパーツにも影響が及び、多くの方が何らかのトラブルに気づきやすい時期です。部品の交換が必要になるケースも増え、それに伴いコスト面での負担も大きくなってきます。

使用頻度や保管方法などにより異なる場合もありますが、上記年数をひとつの目安とし、時計メンテナンスの必要性を十分に考慮しておくことが大切です。

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カナルクラブは、御徒町で50年以上続く、高級腕時計専門の修理工房です。経験豊富で腕のいい技術者が、責任を持ってお客様の時計をオーバーホールいたします。機械式腕時計の定期メンテナンスやオーバーホールは、年間7000件の修理実績を誇るカナルクラブにお任せください。高度な技術を、適正価格でご提供いたします。

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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。

カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。

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