時計が教えてくれる、もう一度動き出すための時間 

時計が止まると、少しドキッとしますよね。「あれ、壊れたかな?」と思って、リューズを回してみる。それでも動かないと、なんだか気持ちまで止まってしまう。でも、止まることは決して悪いことではありません。それは「もう一度、動く準備をしている時間」でもあるのです。

 

時計も、人と同じリズムで生きている

時計の中では、小さな歯車たちがずっと動き続けています。その動きは、ほんの少しの油や摩擦で変わります。長く使えば、どんな時計も少しずつ疲れてくる。だから、いったん止まることは自然なことなんです。止まることで、自分のリズムを整え直す。そんな静かな時間を、時計はちゃんと持っているのです。

「止まる時間」は、悪いニュースではなくサイン

Canal Clubに届く時計の中には、「止まったけど、すぐに直ると思っていた」と話される方が多いです。車では車検というものがあるので、必ず車検の期日に応じて定期的に点検をしますが、時計に関して言えば、特にそういった制限がないので、ユーザー様次第で、動く間はとりあえず使ってしまおうとメンテナンス時期を先延ばしにする方は多いものです。止まったってしまった時にはそうも言っておられず修理を依頼することになります。

 

「止まる勇気」を持つということ

時計はオイルの劣化、ゴムパッキンの劣化によるサビの発生、リューズ内側の腐食、それらがあっても何十年も動き続けることがあります。そのようなとき、時計の(部品の状態)は手を付けられないほど最悪になることもあるんです。時計も人も、止まって整え、また動き出す。それが本当の「リズム」なのかもしれません。時計を通して感じる“世界の構造”。その裏側を、私たちは日々の修理で見ています。

 

 

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