時計を振ってゼンマイを巻く人がいると言うと「まさか!」と言って笑う人がいる
修理完了した時計を取りに見えたお客様に、高額部品の守り方をお話しているときのことです。「時計を振ってゼンマイを巻こうとする人がいますが・・・」というと「あははは(笑い)、そんな人いるんですか?」これはネットや雑誌などで正しい使い方の情報がかなり行き渡っているからですね。昔は販売員の方も「オートマチックだから振ればいい」と使い方の説明をしている人がいました。「そこで巻けるの?」、「聞いたこと無い」、「まさか!」などの反応がほとんどでした。ゼンマイの巻き方を教えてくれる販売員も少なかったようです。
では今はどうか?
しかし、やはり今でもご存じないオーナーもいらっしゃいます。(実は相当多いです)ゼンマイの巻き方だけではありませんが、情報の浸透はまだまだ足りないと感じています。カナルクラブは今日も修理完了後に“高額部品を守る使い方”を店頭で説明し、動画を送り続けます。これが常識のように日本中に浸透しきると、高級時計のメンテナンス=オーバーホールは高額になるという固定観念は完全に無くなるでしょう。