今まで以上に長持ちさせたい
高級時計は今までの認識を超えて長期間存在させ続ける時代になりました。作られ、使われ、消えていく(無くなる)、という流れは段々少なくなっています。いつまでも有らせ続ける、つまり消費されなくなるということです。オーナーの一生を超えて、親族に受け継がれていく。それがいつまでなのかは、今後の時計修理技術の発展にもかかっているので現時点でははっきりしたことは言えません。
理想としては永久だが
出来れば永久に存在させたい。時計技術者の技量と知識が非常に高い位置にいる方も多くいらっしゃいます。しかし、これからはAIや3Dプリンターの発達の力も借りて進んでいくことが,理想を実現するために必要になってきています。そうなると、いらなくなる高度な技術というのも出てくるかもしれません。時計、特に高級時計の存在と取り巻く社会が今までと違う認識をオーナーに要求していると言っても良いでしょう。
時代が変わる
時代が変わるというより、すでに変わってきています。これは疑いようがない事実です。そしてさらに時計を作る側の意識も、それを使う側の意識も、そしてメンテナンスする側の意識も、大きな変革が必要なタイミングが来ているようです。もちろん一部の方は、それぞれの立場で、その認識をすでに持っている方もいらっしゃるはずです。しかし、まだ一部であると思います。そしてそれは一般的に、新しい感覚として広がっていくはずです。しかし、できるだけ早くその感覚を身につけた方が良いのでは・・・と思っています。
今後の時計の課題は、本当の意味で永久に残していく、というものになります。