ブレスレットはあまり大切に扱われていない

高級時計に使われるステンレス素材は上質なものを使っています。なぜステンレスを使うかと言うと丈夫 、腐食し難いということです。ただし、ステンレスには一つ弱点があります。“空気に触れないと酸化被膜ができなくなり腐食する”という性質です。

カナルクラブで常にお伝えしているのはステンレス製のリューズ・クロノグラフのプッシャー(ボタン)を守ろうということを配信しています。このような部品は汗の影響を長期間放っておくと使えなくなるということです。また、この事実はステンレス製のブレスレットにも同じように起こります。

 

劣化したブレスレットはどうなるか?

例えば

・手入れしないとコマとコマの隙間が大きくなりダレた印象になる。

 

・また部分的にちぎれたり、接合部は外れたりという症状も見られます

つまり、ブレスレットにもメンテナンスが必要ということです。ブレスレットはリューズやクロノグラフのボタンほど交換の頻度は高くありません。それはブレスレットのピンやパイプの交換で済むことが多いからです。後、防水性能などの機能にそれほど関係しないという面もあるからでしょう。ただ長期間メンテナンスしていない場合、どうしようもないほど劣化が進んでいることがありクラスプ(ブレスレットの留め金)やブレスレット丸ごと交換が必要になることもあります。その時はかなりの出費を強いられてしまいます。何かあってからでは遅いので、日常のメンテナンスについて書かせていただきます。

 

ブレスレットの日常的にできるメンテナンス

ステンレス製のリューズ・ボタンなどはオーバーホール時の洗浄で対処するしかありませんが、ブレスレットですと日常的に汚れ・脂分を除去することができます。

・方法としては夏を中心に、たまにブレスレットを洗う(ブレスレットの部分だけです)洗浄後乾いたタオルをあてがい、軽くたたく。ブレスレットの内部でせっかく浮き上がった汚れをそのままにしていると再び隙間に定着してしまいます。ただ、この“洗って軽くたたく”をやっているといつまでも黒いものがタオルに付着します。もちろん汚れの程度にもよりますが、タオルが黒くなった分、ブレスレットの汚れは少なくなっていると割り切るしかないでしょうこのような作業をたまに行います。そして定期的なメンテナンス=オーバーホールをするこれだけで、ブレスレットは非常に長持ちします。

また日常的には、特に夏、乾いた布で拭くなどです。その際、ついでにケースも拭いておきましょう。この3つで、長い目でみたときかなり劣化は遅くなります。ぜひお試しを。

 

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