最近の中古高級時計の評価の上がり方は凄いものがあります。
良く知られたモデルについて言うと、
・ロレックス デイトナ(特にOLDデイトナである手巻き)
・古めのサブマリーナ
・エクスプローラー
・GMTマスター
・シードゥエラー
・オメガ スピードマスタープロフェッショナル(OLD)
*もちろんその他のロレックス・オメガでも価格は上昇し続けています
時計の価値にはオーナーにとっての価値と、社会的価値がある
オーナーの方は何年間もその時計を見たり、使用したりしていると、その時計を所有していることに感じる歓びが減ってきたりします。しかし、自分が45万で買った時計が今¥150万になっているのを知ると、まず驚き、次に何かその時計を見直す感じが沸き起こってくるはずです。お客様を見ていると、どうも社会的価値の方がパワーがあるようです。オーナーの“飽き”を吹き飛ばすパワーです。
いずれ部品は無くなる
そうなるとその時計をぜひ永久に維持していきたいところですが、ここで問題になるのは部品です。いずれ部品は無くなります。全部いっぺんにではなく、徐々に無くなります。殆どのオールドウォッチはまだ多く部品が残っていますが、いずれは入手できないものが出てくるはずです。(メーカーがアフターサービスを打ち切った後、かなり長い期間問題ありませんが)
破損している部品が手に入らなかったらどうするか?
では破損している部品が入手できないものだったら、どうするか?・・・・ここでお手上げになっては、誰も古い時計を購入する気にはなりませんね。対応策としては、まず第一に部品修正があります。壊れた部品を修正します。つまり部品の修理です。いくつかの部品は修正可能なので、これを駆使することで対応します。(カナルクラブでえは一部の時計に対してすでに実施しています)
次に、時計の価値を下げずに、部品を制作するという方法もあります。現時点ですべての部品にそれが可能というわけではありません。(先に書いた修正についても同じです)今のところ殆どその必要は無いのですが、場合によっては可能です。ただ重要なのは社外品を使わないということです。これは時計の価値を下げてしまいます。
一番大事なのは部品を破損させる使い方をしないこと
またすでに起こっている現象ですが、オーナーの方の気持ちも変化して、ご購入時の「頑丈な時計として頻繁に使う」というものから、大事なものとして大切にし、使用頻度を低くする。という変化です。こうなるとすでにただの道具ではないですね。この自然に湧いてくる感覚は非常に大事で、部品のダメージを防げば問題は圧倒的に少なくなります。古い時計でも、新しい時計でも部品のダメージを極力少なくする使用方法が最重要になります。
☆簡単に時計のダメージを防ぐ方法の動画がありますので今のうちにご覧になってください。