オートマチック(手巻き)時計は常に動かし、時計はずっと止めないで動かしておいた方が良いという考えがあります。
さて・・・実際あった話ですが、忙しくてほとんど正月3日間しか仕事を休めない人がその正月3日間だけひどい風邪に寝込んでいたということがありました。これ以上ないほど気の毒な話ですが、ではその3日間も休まないで働いていたらどうだったでしょう?おそらくその3日間はいつもと同じように働けたと思います。人間は連続して頑張っているとなんとか頑張れてしまうものです。しかし、疲労は大きくなりすぎ、体の各部分のダメージは大きくなります。
つまり、ダメージは大きくなるが、動けてしまう。時計にも同じようなことが起こっています。オイルの劣化や、ゴムパッキンの劣化の後も毎日働かせ続ける。これではダウンする前に色々な部品が傷んでしまいます。
オーバーホールもせずに、働かせ続けるというのは消耗品に対する扱いです。人間も高級時計も消耗品ではないので、この考え方は相応しくないでしょう。結局、ある程度の休息と、メンテナンス=オーバーホールが必要になります。