アンティーク腕時計のオーバーホールは特別?

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アンティークの腕時計は修理しにくいか?


アンティーク腕時計は、現在発売されているモデルにはない雰囲気やデザインが魅力です。”アンティークが好き”であったり、”家族から代々受け継がれている腕時計がある”など、アンティークの腕時計を使っている理由は人それぞれ異なるでしょう。中には古い時計ばかりを手に入れる方もいらっしゃいます。そういう方はクルマも古い型がお好きだったりしますね。

しっかりとメンテナンスをしていれば、アンティーク腕時計も長持ちします。メンテナンスをせずに放置していると、油切れが起きてパーツの動きが悪くなり、負荷がかかって破損する原因となってしまいます。

アンティーク腕時計にとって心配の一つが「サビの進行」です。油切れの状態で針を動かすと負担がかかり、水分が浸入する事によりサビが進行する可能性がありますが、アンティーク時計にはその状態がすでに起きていることがあります。

一度きちんとオーバーホールすれば、良い状態、つまり部品にやさしい内部環境ができます。その後は定期メンテナンスと正しい使用習慣によって時計を長年守ることができます。

「すでにパーツの製造が終了し、入手できなくなっている場合」も心配になります。この理由から、アンティーク腕時計は直り難いというイメージを持っている人も多いでしょう。腕時計のメンテナンスではオーバーホールという修理を行うことになりますが、アンティーク腕時計はパーツが無い場合、部品修正・部品作成の技術を駆使して直すことになります。

定期メンテナンスにより良い部品環境を維持しよう


アンティーク腕時計のオーバーホールを行う際に、パーツを一から作るとなれば費用も高くなります。出来るだけお金をかけないために、古いモデルは壊れる前に定期的にメンテナンスをして良好な状態を保つことが大切です。それほど古くない腕時計のオーバーホールは、壊れている部品を交換して修理するため、一から部品をつくることはありません。

メンテナンス=オーバーホールをする時期のベストなタイミングは、ご購入後、あるいは前回のオーバーホールからどれくらい時間が経過したかで判断するのが良いでしょう。購入または前回のオーバーホールから『3年~4年』、最長でも『5年』です。時計の部品環境の劣化は、症状が出る場合と出ない場合があります。

見た目には異常が見られなくても、中で組み立てられている部品が劣化し始めていることもあるため、ある程度防水が効いていたとしても、『5年まで』にメンテナンスすることが必要です。

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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。

カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。

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