文字盤は時計の外観に大きく影響し、その状態が時計の価値にも影響を与えるため、美しさを維持したいパーツの一つです。
しかし、アンティークウォッチや生産数量の限られた時計では、文字盤が入手困難となっている場合もあります。
そのような場合におすすめなのが “ 文字盤プリント(リダン) ”。文字盤プリントは、傷んだ文字盤(ダイアル)を修復し、外観を綺麗にする作業です。
文字盤プリントは新品の文字盤とほぼ同じ工程でおこなわれる
- 文字盤をデジタル撮影
- 文字盤の塗料をすべて除去し、地板に腐食がある場合はできるだけ修正
- 塗料を塗布した柔らかいゴムスタンプを、文字盤の金属地板に転写
上記が、文字盤プリントの大まかな工程です。文字盤のデザインやカラーによっては、数段階の工程を経る場合もあります。
高級腕時計の文字盤プリントによって生じる問題
■ オリジナリティが失われる
時計が文字盤プリントされると、オリジナルの文字盤や部品が市場に出回らない限り、元の状態に戻すのは難しいです。
一度でも文字盤プリントを施してしまうと時計のオリジナリティが失われ、コレクタブルとしての価値が低下する可能性があります。
多くの時計コレクターや愛好家はオリジナルの状態を重視するため、文字盤プリントされた時計はその要求に合致しない場合もあるでしょう。
■ ブランドの認定サービスが受けられなくなる可能性も
ブランドの認定サービスを受ける場合、オリジナルの状態が要求されることが一般的です。文字盤プリントされた時計は、一部の正規店や高級時計ブランドの公式サービスセンターでは、本物として扱ってもらえない場合があります。
文字盤プリントはカナルクラブにお任せください
製造中止や宝飾付きの文字盤で入手が困難、さらにサビやカビが発生して故障のリスクが高い状態では、文字盤プリントがおすすめです。
新鮮な気分で時計をお使いいただけるのが文字盤プリントのメリットですが、文字盤プリントによって時計のオリジナリティが減り、時計本体の価値が変動してしまう可能性も否定できません。
キズがあるままのほうが価値を維持できる場合があるため、ヴィンテージやヴィンテージ化しつつある時計には、文字盤プリントをおすすめしないケースもあります。
文字盤プリントについてご不明な点やお悩みがある際には、カナルクラブへご相談ください。時計の状態をお伺いし、最適なアドバイスをさせていただきます。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
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