腕時計は私たちの日常生活に欠かせない存在ですが、時刻の合わせに関するトラブルはよく起こります。時計が遅れていたり、逆に進みすぎていたりすると、予定が狂い、不便を強いられますよね。
また、オーバーホールは腕時計の正確な時刻合わせや機能回復を図る手法であり、毎日の生活におけるストレスを解消するために欠かせません。
この記事では、腕時計の時刻合わせができなくなる理由として考えられる主な6つの原因と、オーバーホールのメリットや適切なタイミングについてお伝えしていきます。
腕時計の時刻合わせができなくなる6つの原因
1. 電池切れ
クォーツ式腕時計の場合、電池が切れると時刻の正確さが失われます。新しい電池に交換することで問題は解消されますが、電池の寿命が尽きる前に交換を行うことも重要です。
2. 機械式部品の摩耗
機械式腕時計は精巧な歯車や部品が連動して動作しますが、潤滑油の経年劣化によって摩耗が生じます。劣化を放置してしまうと、正確な時刻が保てなくなってしまうため注意が必要です。
3. リューズの故障
リューズは、時刻合わせやワインディングを行うための部品です。リューズの故障や摩耗があると、時刻合わせが難しくなる場合があります。
4. 温度変化の影響
温度の変化が、腕時計の動作に影響を与えるケースもあります。とくに多くの金属製部品が使われている機械式腕時計では、温度の変動によって部品が伸縮する可能性があるため、使用や保管をする環境によっては正確な時刻合わせが難しくなるでしょう。
5. 内部機構への衝撃
腕時計が強い衝撃を受けた場合、内部の歯車や部品がずれる可能性があります。衝撃が加わり、緻密に噛み合った部品にずれが生じてしまえば、時刻合わせにも影響が出てしまうのです。
6. 湿気や水の浸入
腕時計が湿気や水分にさらされると、部品に錆びが発生し、内部の機構にダメージを与える可能性があります。ゴムパッキンは水分や埃の侵入を防ぐために欠かせない部品ですが、劣化しやすい部品のため、定期的に交換して常に異物の侵入を防げる状態が好ましいです。
オーバーホールのメリットとタイミング
時刻合わせのトラブルに悩む方には、オーバーホールを強くおすすめします。オーバーホールとは、時計の内部を分解し、清掃や修理を行う作業です。オーバーホールにはさまざまなメリットがあります。
まず第一に、時計の精度の向上です。通常、腕時計は長期間の使用によって潤滑油が劣化してしまうため、正確な時間の表示ができなくなることがあります。しかし、オーバーホールによって内部の潤滑油を交換し、時計の機構を正常化させることができるのです。
さらに、オーバーホールは時計の寿命を延ばす効果もあります。定期的なメンテナンスを行うことで、時計のパーツの劣化や摩耗を防ぐことができます。これによって長く愛用することができるだけでなく、時計の価値も保たれるのです。
最後に、オーバーホールは時計の美しさを保つこともできます。長期間使用すると時計のガラス面やベルトに傷や汚れが付着してしまいます。しかし、オーバーホールでは外装部分のクリーニングも行われるため、時計がよい状態で輝くことができるのです。
腕時計の時刻がずれて気になる場合はカナルクラブへご相談ください
腕時計の時刻合わせのトラブルは、誰もが経験する問題かもしれません。しかし、オーバーホールを行うことでこの悩みを解消できます。
オーバーホールは時計の精度向上、寿命延長、美しさの維持といったメリットがあるため、ぜひ気になる腕時計にはオーバーホールを検討してみてください。
カナルクラブでは、オーバーホールを3〜5年に一度に実施していただくようおすすめしております。時計内部で数か所に使われているゴムパッキンが、最大で5年までしか性能を維持できないためです。熱や湿気に曝される環境では、その寿命をさらに短くすると言われています。
定期的なオーバーホールで時間の正確さと美しさを取り戻し、時計の質を維持していきましょう。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。