オーバーホールは時間に余裕を持って依頼しよう
大切な腕時計のオーバーホールを検討している人もいるでしょう。腕時計のオーバーホールにかかる費用は数万円ですが、正確な金額は実際に見積もりをしなければわかりません。いきなりオーバーホールを依頼するのではなく、まずは見積書を作成してもらうことからスタートするのが一般的です。
オーバーホールは、部品を全て分解して洗浄、劣化しているパーツは交換し注油、再び組み立てていくなど細かい作業が多く、短時間で行えるメンテナンスではありません。そのため、時間に余裕を持って修理を依頼する必要があります。
業者や予約の状況によっても変わりますが、見積もりから完了まで早くて3週間、平均で1ヶ月ほどかかります。腕時計の状態によっては、それより時間がかかることも少なくありません。
交換しなければならない部品が製造終了していたり、保有期間が過ぎて手に入らない場合には、職人が一から部品を作ることもあるため、オーバーホールに2ヶ月以上かかることもあります。また、パーツがある場合でも海外からの取り寄せになると、職人の手元に届くまでに時間がかかります。
腕時計を使いたい予定がある場合には時間の余裕をもって、先に見積もりだけでもお願いしておくといいでしょう。
見積書の作成だけで時間がかかる
見積もりは数日で終わることもあれば2週間以上かかることもあります。預かったときの状態をチェックし、動作の確認や外装の傷を細かくみていきます。不具合のある場合は、より詳細に確認するために一部を分解し判断するため時間がかかります。
また、アンティークの腕時計や、パーツがそれほど流通していない特殊なモデルは、全て分解します。そのため、通常の見積もりよりも時間がかかるということを理解しておきましょう。
そして、パーツの交換は、部品の在庫があるかどうかなど問い合わせる必要があります。問い合わせ先が海外になるようなケースでは、問い合わせだけで数日以上かかります。
このような流れで見積書を作成し、依頼主へ連絡して見積書の内容に納得ができればメンテナンスをしていきます。それぞれの過程で時間がかかるため、使いたい時に手元にないということがないように、計画的にオーバーホールを依頼することが大切です。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
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