見積もりは余裕を持って依頼しよう
大切な腕時計のオーバーホールを検討している人もいるでしょう。高額な腕時計のオーバーホールには、数万円ほどの費用がかかります。実際に見積もりを依頼しなければ正確な費用はわかりません。一般的に、はじめに正式見積もりをしてもらうことから修理はスタートします。
オーバーホールは、部品を全て分解、洗浄、劣化しているパーツの交換、注油、再び組み立てていくなど、細かい作業が多くあります。短時間で行えるメンテナンスではないため、期間に余裕を持ってお願いする必要があります。業者や予約の状況によっても変わりますが、見積もりから完了まで早くて1ヵ月、通常は1ヵ月半ほどかかります。
また、腕時計の状態によっては、それより時間がかかることも少なくありません。交換しなければならない部品が製造終了していたり、海外に注文しないと手に入らない場合には、技術者が一から作っていくこともあるため(アンティーク時計の場合ですね)、特に古い時計は余裕をもって正式見積もりから依頼してください。
腕時計を使いたい予定がある場合は特に、時間の余裕をもって依頼しましょう。
見積もりにはどれくらい時間がかかるのか
見積もりには2週間以上かかることもあります。預かったときの状態をチェックし、動作の確認や外装の傷を細かくみていきます。不具合のある場合には、より詳細に確認します。一部を分解して判断していくため時間がかかるのです。
また、アンティーク時計やパーツがそれほど流通していない特殊なモデルは、全て分解します。そのため、通常の見積もりよりも時間がかかるということを理解しておきましょう。そして、パーツの交換は、部品の在庫があるかどうかなど問い合わせる必要があります。問い合わせ先が海外になるようなケースでは、稀に問い合わせだけで1週間以上かかることもあります。
このような流れで見積書を作成し、依頼主へ連絡して見積書の内容に納得ができればメンテナンス作業を進めていきます。それぞれの過程で時間がかかるため、「使いたい時に手元にない」ということがないように、計画的にオーバーホールを依頼することが大切です。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
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