腕時計のオーバーホールに必要な素養は?

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オーバーホールの難しさ

腕時計のメンテナンスの一つであるオーバーホールは、誰でも簡単にできるものではありません。修理店のスタッフも対応できないことがあります。特別な技術や知識が必要となるためです。

オーバーホールは数万円かかるため、つい先送りになってしまうこともあるようです。しかし、時間が経つほど時計の状態は悪くなっていくため、「定期メンテナンス」が重要です。

定期メンテナンスされている時計はダメージが低いため、修理金額を低く抑えることができます。技術者にとっても作業しやすいので、技術者からのお礼の気持ちだと思っていただいても良いと思います。

 

常に“判断”をしながら作業を進める

優秀な修理技術者になるには様々なスキルが求められますが、「正確さ」 「スピード」 「経験」の3つが必要です。

オーバーホールは腕時計の裏蓋を開けて、取り外すことのできる部品を全て一つずつ分解していきます。その後はそれぞれの部品を洗浄していきますが、ただ取り外して洗うのではありません。どこに異常があるのかをチェックしていかなければならないのです。

知識や経験がないと、どこに異常が起きているのかわからず、見逃してしまう恐れがあります。数多くある部品のうちどれか一つでも不具合があると、正常に針が動きません。慎重に、丁寧に、チェックしていく必要があります。

 

技術者に求められる正確さとスピード

腕時計の洗浄には、『超音波洗浄機』が用いられることが多いです。一般的なメガネ用の超音波洗浄機に比べ、大きさも、値段も、桁違いに上です。

慎重さが重要だが、スピードも重要

それぞれの部品をバスケットに入れて、特別な洗浄液を使いながら汚れを除去していきます。古くこびりついた汚れも落とし、油も取り除くことが可能です。

腕時計はパーツを組み合わせて針を動かします。腕時計の動きをスムーズにし、パーツに負荷がかからないように油がさされています。油が古くなるとパーツが傷む原因となるため、しっかり洗浄を行い、丁寧に、リンス・すすぎをしていきます。最後はヒーターで乾燥させますが、取り除けなかった汚れは職人が手作業で処理していきます。

そして、取り外した際と逆の順番で取り付けていきます。順番が違ったり、足りないパーツがあると針は動きません。このように、正確さだけを追求すると時間がかかる作業ですが、技術者にはスピードも求められます。

オーバーホールとは、簡単にはできないメンテナンスだと理解した上で、信頼できる職人に預けてみてはいかがでしょうか?

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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。

カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。

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