腕時計のオーバーホールと修理の違いとは

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 オーバーホールと修理はほぼ同じ意味

「オーバーホールと、必要なら修理をお願いします」
という依頼をお受けすることがあるのですが、この2つは基本的に同じものです。

「前回オーバーホールから4年経過したからオーバーホールしておこう。」
これがメンテナンスで、

「時計が動かなくなってしまったから、オーバーホールしよう。」
これが修理です。

そしてその際に必ず行うのがオーバーホール(分解掃除)ということになります。
基本的にオーバーホールというのは、その作業の名称です。
作業内容としては、腕時計を全て分解しての点検や掃除などです。

腕時計は精密機械であるため、不具合が出ていないように見えても定期的なメンテナンスが必要です。
時計を長期間放置しておくと部品がスムーズに動かなくなり摩擦が生じ、負担をかけてしまったり、破損してしまうことも少なくありません。
そのため、数年に一度分解して汚れを全て落とし、部品をスムーズに動かす油を注す必要があるのです。

特に古い時計は油が足りないことが原因で不具合を起こすことがあるため、欠かせないメンテナンスです。
しばらく使っていない腕時計も3、4年に一度はオーバーホールをご依頼されてみてはいかがでしょうか。

それではメンテナンスとは?

つまり、時計の劣化について知り、特に機能上の不具合が無くてもオーバーホールすることをメンテナンス、
ある程度以上重大な不具合が出てからするのが修理と呼びます。

しかし、内部のパーツは、いずれ消耗していくものであり、完全に傷んでしまう前にオーバーホールをすることで、大きな被害を防ぐことができます。

いずれ売却して、新しいものを買おうと考えている人も要注意です。
オーバーホールの際に高額部品や、多くの部品交換が必要になり修理代が嵩むと、資産価値が下がり査定価格も低下します。
ただし、ケース・ブレスレットの傷についてはそれほど気にする必要はありません。中古時計販売店は販売前にポリッシュ(傷とり研磨)をするためです。

このような違いとオーバーホールの大切さを知った上で、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。

カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。

ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。