腕時計にこんな症状が起こったときはオーバーホールをしよう?

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いずれ劣化するもの

時計を身につけず大切に保管していても、部品に注したオイルは酸化し、ゴムパッキンは劣化します。
安い腕時計であれば、新しいものに買い換えるのも一つの方法ですが、高級時計はそうもいきません。

そして不具合が出たときにはオーバーホールしか対処法はありません。
また、トラブルが発生していなくても定期的にオーバーホールすることで、時計の寿命は伸ばすことができます。
最低でも5年に1度のメンテナンスをおすすめします。

結局、メンテナンス時期を決定する目安は前回オーバーホールからの年数しかない

新品で購入、または前回オーバーホールから5年経過していなくてもトラブルが起きることがあります。
しかし、時計の精度というものは温度、磁気、ゼンマイの間違った巻き方などによりかなり変化してしまいます。
そのため、時間の精度を時計のコンディションと直結して考えるのは非常に危険です。
例えば、20年以上メンテナンス(=オーバーホール)無しなのに時間が正確、だから良いコンディションというような考えです。

メンテナンス時期は、前回オーバーホールからの年数によって判断するしかありません。
20年以上何もしていなければ、油も、ゴムパッキンも15年以上前に劣化しています。
そして使用頻度が高ければ部品は摩耗していますし、防水性能も劣化しているので内部はサビだらけなはずです。

ではなぜ時間が正確だったのでしょう?

油の劣化やサビの発生は時計の動作に負荷をかけるので時計は遅れます。
しかし、ショックによるテンプへの衝撃や、磁気の侵入は時計(ゼンマイ時計の場合)の進みという影響を与えます。

この2つの要素がちょうど良いバランスになると時間は正確にきざまれることになります。
つまり精度は時計の状態を知る目安にはならないということです。
何度も書きますが、メンテナンス時期は3年~4年、最低でも5年です。

その他、ガラスが割れた、カレンダーが変わらない、時計が止まった(ほとんどはゼンマイ切れが原因です)、リューズを紛失した、ガラスが曇った、などという場合、それらの症状の原因は多くの場合部品の破損であり、メンテナンスというよりすぐ修理することが必要になります。

部品の破損は時計にとっても、お客様のお財布にとっても大きなダメージとなってしまいます。
ですから、ぜひ前回オーバーホールからの期間で、メンテナンス(=オーバーホール)時期を判断していただき、それにかかる費用をセーブしていただきたいと思います。

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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。

カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。

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