止まっても直る可能性がある
腕時計は大切に使っていても、突然針が止まってしまうことがあります。高価なものや、形見などで大切にしていたものが止まった時、慌てる人が多いのではないでしょうか。
寿命を迎えた可能性もありますが、オーバーホールをすると再び、針が動くこともあります。止まったからといって諦めず、オーバーホールを依頼してみてください。
依頼する前に知っておきたいことは、動かなくなる原因です。
様々な原因が考えられますが、電池を使わない機械式は内部の部品が磨耗、破損して動かなくなることが少なくありません。この場合は一度、全てを分解して不具合が起きている場所を探していく必要があります。
油が切れて動かなくなっていれば、綺麗に洗浄してから油をさし、傷んでいる部品があれば新しいものに変えます。
また、保管状態が悪く、内部にまでゴミが溜まっていることがあるため、この場合も分解と洗浄が必要です。特に、油が塗布されているとゴミが絡み付きやすくなるパーツもあるため、出来るだけ長持ちさせたいのであれば、定期的にメンテナンスをしなければなりません。
信頼できる職人にお願いしよう
パーツの中で消耗しやすいのは、ゼンマイや歯車です。徹底して保管をしていても、針が動き続けているうちは自然と磨耗し、交換が必要になります。
また、落としたなど強い衝撃が加わったことで破損するケースも少なくありません。
機械式はゼンマイを巻くことで針が動きますが、巻いても止まったままであれば歯車の油切れや破損、ゼンマイ切れが考えられます。無理に巻くと他のパーツにも影響を与えて破損する危険があるため、無理やり使い続けることはやめましょう。
針が止まった腕時計は、いくら放置しても再び動くことはありません。オーバーホールを依頼して、原因や対処をしてもらうことが大切です。その際は、知識や技術、実績のある職人にお願いしましょう。分解はできても組み立て方が悪いと動かなくなることや、不具合が出ることがあるからです。
大切な腕時計を再び使うことができるように、修理店舗の選び方にも注意してみてはいかがでしょうか。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
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