時計の遅れ・進みの原因
腕時計は普通に使っていてもだんだん時間が遅れ気味になったり、進み気味になったりします。これは当然で、オイルの劣化、ゴムパッキンの劣化によるサビの発生で(3年から4年ほどで)負荷がかかりすぎ、遅れます。そのまま使っていると、どんどん時計自体の劣化が進みます。
またパソコン・携帯電話・テレビなどの磁気により時計は進む傾向があります。(クォーツは逆に遅れる傾向です)遅れる要因と進む要因が重なってちょうど良い精度になるということもあるのですが、これは健全な状態とは言えません。
このようになる直前に行うのが理想的なメンテナンス=オーバーホールです。期間的には3年から4年です。時計の不調、また時計を守る方法のほとんどすべてがオーバーホールには含まれています。
オーバーホールは万能
オーバーホールでは、磁気抜きや注油、サビとり、部品交換、外装部品洗浄を行い、はじめに分解できるところまで取り外していきます。腕時計の裏蓋を開けて、小さくて細々としたパーツを一つずつ丁寧に取り外し、専用器具を使って洗浄します。
次に部品の交換や注油、組み立てを行って元どおりにしていきます。少しでもオイルの量があっていなかったり、組み立てる手順が違っていたり、パーツがずれているところがあると、精度に影響を与えるので慎重に組み上げていきます。
オーバーホールは時計の精度、状態を元に戻すだけでなく部品そのものの寿命も延ばします。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。