
海外とのやりとりや多拠点を飛び回る出張が当たり前になった今、時差の管理はもはや“戦略の一部”といっても過言ではありません。
そんな現代のビジネスパーソンにとって、GMTウォッチは時間をスマートにコントロールするための頼れるパートナーです。
本記事では、GMTウォッチの基本的な仕組みから、選び方・実用シーン・メンテナンスのポイントまで、専門店の視点でわかりやすくご紹介します。
GMTウォッチの基本と機能
GMTとは「Greenwich Mean Time(グリニッジ標準時)」の略称で、これを基準として複数の時間帯を同時に表示できる機能を指します。
通常の時針・分針に加えて24時間で一周する「GMT針」や、24時間表示が刻まれた回転ベゼルを用いることで、2〜3カ国の時刻を一度に把握できる点が特長です。
■ 高級時計ブランドにおけるGMTの位置づけ
とくにロレックスやオメガ、IWCといった一流ブランドでは、GMTモデルが豊富に展開されています。
これらは実用性だけでなく、ステータス性をも兼ね備えたモデルとして、グローバルに活動するビジネスパーソンから高い評価を得ています。
実用面から見るGMTウォッチのメリット
■ 出張や会議のスケジューリングに最適
たとえば、日本からロンドンやニューヨークへ出張する場合。GMT針に現地時間を合わせておけば、通常の時針で日本時間をキープしつつ、現地時間も一目で確認できます。
オンライン会議や現地アポイントの調整など、複数タイムゾーンをまたぐスケジュール管理を直感的かつ正確に行える点が、GMTウォッチの最大の強みです。
■ スマホでは得られない操作性と安心感
GMT機能を持つ機械式時計は、フライト中の機内やバッテリー切れを気にせず、いつでも時差の調整が可能です。
リューズひとつで簡単に現地時間に切り替えられる操作性は、アナログならではの安心感といえるでしょう。
GMTウォッチを選ぶ際の3つのポイント
■ 第2時間帯の視認性
GMT針やベゼルの色分け、インデックスの配置など、第2時間帯が一目で読み取れるかが実用性を大きく左右します。
特に夜間の移動が多い方は、夜光塗料の有無や針の太さにも注目すべきです。
■ ベゼルの有無と構造
24時間表記の回転ベゼルを搭載したモデルなら、最大で3つのタイムゾーンを管理することも可能です。
2色ベゼルによる昼夜判別や、操作時のクリック感、材質(セラミックかアルミか)もチェックポイントとなります。
■ 耐久性と信頼性
GMT機能は構造が複雑なため、使用頻度が高い場合は信頼できるブランド・設計を選ぶことが大切です。
IWC「タイムゾーナー」やオメガ「シーマスター アクアテラ GMT」などは、高い耐磁性や防水性を備えており、出張時も安心です。
おすすめのGMTウォッチ3選
■ ロレックス「GMTマスターII」
パイロット向けに開発された定番モデル。2色ベゼルと視認性の高いGMT針により、ビジネスでも資産としても人気の高い1本です。
■ オメガ「シーマスター アクアテラ GMT」
フォーマルにもカジュアルにも合わせやすく、防水性や耐磁性能も優秀。実用性と上品さを兼ね備えたモデルです。
■ IWC「パイロットウォッチ・タイムゾーナー」
ベゼルを回すだけでタイムゾーンを変更できる独自機構を搭載。移動の多い出張者に最適です。
GMTウォッチに関するご相談はカナルクラブへ
GMTウォッチは、複数のタイムゾーンを同時に把握できる利便性と、国際的なビジネスシーンで役立つ信頼感を兼ね備えた存在です。
しかし、その構造は精密で、長年使うには専門的な知識と技術を備えた整備が不可欠です。
カナルクラブでは、ロレックスやオメガ、IWCなどのGMTモデルに対応し、機構に応じた丁寧なオーバーホールと点検を行っています。
GMT針のズレやベゼルの調整、パッキンや歯車の確認まで、経験豊富な技術者が責任を持って対応いたします。
まずはお気軽に、お見積り・ご相談フォームよりご連絡ください。
同じカテゴリの記事



SEARCH
MESSAGE
こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。