オーバーホールを断られたときは
腕時計のオーバーホールをメーカーに依頼した際に「断られた」という方もいるのではないでしょうか。「メーカーに断られたら、どこにもオーバーホールを依頼することができず、買い直すしかない」と思われるかもしれません。しかし、腕時計の修理業者であれば対応してくれるケースがあります。
まず、メーカーに断られる理由を知っておきましょう。多くの場合は“部品がない”という理由です。また、“改造品である”という理由である場合もあります。もちろんコピー商品もメーカーでは修理を受け付けていません。メーカーでは、保証期限が終了し部品の生産も終わっていると、必要な部品を用意することができないため、オーバーホールを受け付けないことがあります。
修理専門店でも、部品を仕入れることができないとオーバーホールのご依頼をお断りすることがあります。これは、まだ部品が一般市場に出回っていない比較的新しいモデルに起こることが多いケースです。
生産が終了すると、どの業者でも部品の仕入れが難しくなることもありますが、独自の部品仕入れルートがある場合、対応することが可能です。場合によっては、メーカーからの取り寄せではなく、海外から部品を仕入れていることもあります。メーカーにオーバーホールを断られた場合、腕時計修理専門店へ相談してみてください。
部品修正が可能なことも
部品を仕入れる以前の問題で、すでに生産を中止していることもあります。メーカーに問合せをして部品がないといわれると「メーカーに部品がないのだから、他の業者でも修理はできないのではないか」と考える方がいらっしゃいます。しかし、古い部品だとしても、実は市場にたくさんあるという場合もあります。
メーカーにオーバーホールを断られ一度は諦めた時計のご依頼をお受けすることもあります。そのほとんどの時計は修理することが可能でしたし、これからも可能だろうとカナルクラブでは考えています。
純正部品の場合、部品を修正できる技術者もいるため、一度メーカーに断られたからといって諦める必要はありません。ただし、オーバーホールができる技術者は優秀ですが、全員に部品修正ができるとは限りません。
「購入したブランドの修理部門に預けた方が安心感がある」という方も多いですが、修理専門店の職人には凄い応用力を持った人もいます。メーカーにオーバーホールを断られたとしても諦める前に、経験と技術力のある修理会社に大切な腕時計を預けてみてはいかがでしょうか。
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こちらのコラムでは主に初めてオーバーホールする方に向けてぜひ知っておいていただきたいことを書いています。
カナルクラブではオーバーホールの大切さを知っていただき、大切な腕時計の価値を長持ちさせていただきたいと思っております。
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