日常生活で時計を身につけるうえで特に気をつけるべき要素の一つが “ リューズ ” です。リューズは時計の操作や調整に欠かせない部分であり、状態が悪化すると修理代が高額になる場合も少なくありません。
修理費用を最小限に抑えるためには、日頃からリューズの状態確認をおこなったり、扱い方を理解しておいたりするとよいでしょう。
ここでは、ねじ込み式リューズの確認方法と、リューズ破損の 4 つの原因とその対策について詳しく説明します。
ねじ込み式リューズの状態を確認する方法
- リューズのマークの向きを確認
- リューズを半時計回りに 1 回転半まわす
ねじ込み式リューズの状態は、たったの 2 ステップで簡単に確認できます。正常な状態であれば、リューズが 1 回転半まわり、飛び出してロックが解除されることはありません。また、正常な状態では、時計の操作や調整がスムーズにおこなえるでしょう。
もしリューズが1回転半まわらずに飛び出し、ロックが解除されてしまう場合は、リューズのねじ山が短くなりすぎています。これは異常な状態であり、修理や交換が必要なサインです。異常を発見した場合は、時計修理の専門家への相談をご検討ください。
リューズ破損の 4 つの原因とその対策
リューズの破損は次の 4 つの主要な原因が考えられます。
1. ネジ込み式リューズの過剰な締め付け
防水性の高い時計に多く見られるねじ込み式リューズは、リューズを強く締めすぎることでねじ山が破損しやすいのがデメリット。しかし、強すぎず弱すぎない程度に締め付けをおこなうことで、ねじ山の破損は防止できます。また、適切に締まっていれば、リューズ内部のゴムパッキンが水の浸入を防いでくれるはずです。
2. ネジ込み式リューズの誤った角度での締め付け
リューズを間違った角度で締め付けると、ねじ山が削られる可能性が高まります。リューズを締める際に、引っ掛かりや違和感を感じたら無理に締め付けず、注意深くおこなってください。
3. リューズの腐食
リューズとチューブの材質であるステンレスは、汗に含まれる脂分によって腐食することがあります。汗の影響を受けることが多い場合、定期的なオーバーホールが必要です。
4. ゴムパッキンの劣化
ゴムパッキンは水の浸入を防ぐ役割を果たしますが、劣化すると内部に水分が浸入し、腐食の原因となります。リューズは時計の重要な部分であり、適切なケアと注意が必要です。定期的なオーバーホールでゴムパッキンを交換し、時計内部を保護しましょう。
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