
例えば父親が、自分が長年使ってきた時計を息子さんに時計を譲る。これからこの傾向が強くなってきます。それは時計の価値が新しい古いに関係なく、どんどん上がっているからです。これは株のように上がったり下がったりするものでもありません。上がり続ける一方です。若い人たちにとって、時間を知る道具としての時計はもう必要ありません。
スマートフォン・アップルウォッチ(これは時計かもしれませんが)などでもっと正確な時刻がわかるからです。
しかし、時計の価値はもちろんそれだけではありませんね。時計の価値は、“モノそのもの”としての価値です。(カナルクラブのお客様は、このような話題にはウンザリなさっていると思いますが・・・笑)作られてからの年月が経てば経つほど、価値が上がっていくことがありますが、それはその時計の扱われ方による部分も大きいはずです。時計を譲られる、次の世代のオーナーにもそれを期待しましょう。
きちんとメンテナンスされていればキズがあっても、変色が有っても味になっていく
時計の価値は、当たり前の話ですが、金額だけの問題ではありません。オーナーのメンタルにかかわる価値でもあります。どんどん外見が古くなっていくのも、味が出てくると感じる方も多くなっています。これは時計の価値観がシフトしていく時代に入ったということでしょう。もちろん汚れているのが良いというわけではなく、メンテナンスされて清潔であるというのが条件ではありますが。