新品の時計は、当然ですがキズもなく、輝いています。非常に強い印象があります。これは分かり易い価値と言えます。それに対してオールドウォッチはキズがついていたり、文字盤なども変色していたり、全体的にくすんだ印象です。
一部の時計を除いてですが、以前はこの違いにあきらかな価値の違い(新品の方が価値が高い)がありました。しかし現在は、ネットや雑誌で、くすんだ時計の下に高額の金額が書かれている。そういうのを何度も何度も見ているうちに、くすんでいる=高額という神経回路がある程度ですが、できてきていると思います。(?)
これはアンティークジュエリーなどには以前から起こっています。新品の眩しいばかりのジュエリーとくすんだアンティークジュエリー。輝きでは新品にはかなりませんが、アンティークジュエリーには“アジ”があります。どちらを選ぶかは好みの問題ですが、時計好きの方の傾向としては、新旧どちらも好みというケースがかなり多いように感じます。