かなり前の話ですが、(15年から20年くらい前でしょうか)ある大型質店(店舗があちこちにあるようなお店です)が,ロレックスのベルトが取り付く部分の脚に穴が貫通しているタイプ(旧タイプ)はもう古いので、買い取りを中止したことがあります。この時のロレックスに対する価値感は、新品に近いものを安く欲しいという需要に合わせたものです。当時は、新しいモデルが一番人気という時代です。

(左奥:114270   右手前:14270)

 

 

 

しかし、現在はどうかというと、買い取ればどんどん売れるので、穴が有ろうと無かろうと、とにかく買い取るはずです。そしてさらに、ロレックススポーツタイプについては、旧タイプの値上がりが話題になることが多いですが、

(ロレックス 5513 サブマリーナ)

新品でもかなり値上がりし、品数も少ないので手に入れるのが困難になっています。最近ロレックスのグリーンダイアル、グリーンベゼルのサブマリーナのオーバーホールをご依頼いただいたオーナーの方は、「注文してから、入手するまでに2年かかった」とおっしゃっていました。昔では考えられない状況ですね。

 

つまり、高級時計について言うと、新品・中古・ヴィンテージとまんべんなく相場が上がり続けているという現在の状況です。ちょっとバブルの頃の高級車事情(フェラーリなど)を思い出しますね。

 

 

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