
オーバーホールでは部品の劣化が元に戻るわけではありません。部品が劣化する環境が改善されるだけです。オーバーホール時には、時計を分解し、歯車なども全部外して、洗浄します。劣化した油や、サビなどを除去します。油が劣化すると部品の摩耗が起こり、サビは放っておくと徐々にですが、進行します。例えば歯車は次の歯車に正確に動力を伝えることができればその時点で部品交換は必要ありません。遅れる進むに関係なく、定期メンテナンスをされている時計は本当に部品の破損の可能性は低いです。もちろんメンテナンスとメンテナンスの間の“高額部品を守る使用方法”の実践も必要です。
常に部品に優しい内部環境を心がけていると部品は驚くほど長期間正常を保ちます。特に多くの時計を所有される方にとっては大事な知識です。
(カナルクラブでは時計メンテナンス終了後、お客様に“高額部品を守る使用方法”
についての動画をお送りしています)