前回のブログでは,リューズでゼンマイを巻くとき、急いで巻くと切替車に負担がかかるということを書きました。しかし、リューズでゼンマイが巻けるということを知らない方でも切替車の破損があることがあります。(つまりリューズでゼンマイを巻いていないはずなのに)
切替車②
もう一つの切替車破損の原因
最近リューズでゼンマイが巻けることをご存じない方でも切替車が破損しているケースが何回かありました。手で巻いていないのになぜこのようなことが起こるのでしょうか?ゴムパッキンの劣化による水分の侵入が原因でオイルが流れるので、動作が重くなり負担がかかり過ぎる。またリューズでゼンマイを巻くとき以外でも時計を使っていれば作動しているのでやはりオイルの劣化などには弱いです。さらに歯車が2重に重なっている構造なので、他の歯車よりかなりデリケートにできています。
ロレックスは切替車が分解できるタイプもあるのでバラして修正が効き、交換しないで済むことがあります。ただ他のメーカーの時計ですとそれが出来ないことが多いです。つまり切替車を守る方法としては、やはり定期メンテナンスが重要ということになります。