西側の時計 vs 東側の時計
前回はオメガスピードマスターの月面着陸について書いたので,当時、宇宙競争のライバルだったソ連(現ロシア)の時計との比較をしてみようと思いました。以前、ブログで紹介したPAKETA(と書いてロケットとかラケタと発音するらしいです)、これを付けて1961年、ガガーリンは大気圏外に飛び出していったと思っていました。ところが確認してみると宇宙に行ったのはシュトゥルマンスキー製の時計だったそうです。失礼ながらソ連に時計メーカーが2つ以上あるとは思っていなかった・・・。
ガガーリンの時計がラケタではなかったということでここで話は一旦途切れるのですが、一つ気づいたことがあります。ソ連圏の時計はやはり東側の香りがする、ということです。あともうひとつ言うと、“かなり興味深い”ということです。質感などにおいて資本主義国製に劣るのはしかたないとしても、ラケタ、シュトルマンスキーともに、いくつも欲しい時計がありました。 (google 画像検索をすると、このブログの画像のものよりカッコ良いモデルがたくさん見れます)
ソ連製時計のデザインルーツはロシアアヴァンギャルド?
しかし何かデザインの基本が西側時計とは違う感じがします。考えてみると、ソ連には過去にカンディンスキーやマレーヴィッチのような偉大な抽象画家の影響が見える製品もあります。あの当時のロシア系絵画は明らかに西側(ピカソなど)とは違う絵画です。その影響がデザインにかなりはっきり表れているモデルがいくつもあります。もし今まで見てきたものと全く違う雰囲気の時計を探しているなら、ラケタやシュトルマンスキーはお薦めです。価格も高くありませんし、特に複数コレクションするのには最適かもしれません。