カラフルになったスニーカー
かなり以前からですがスニーカーのデザインが昔に比べてカラフルになってきたように思います。またスポーツメーカーだけでなく高級ファッションブランドがスニーカーに力を入れる度合いが上がっています。スニーカー、つまりスポーティ-でカジュアルな靴です。カラフル(インパクトが強い)で高額なもの。これが現代の流行です。同時にスニーカーがファッショナブルになってきたので,ラフなファッションのときだけでなくファッショナブルな装いのときにもスニーカーを合わせてしまう。またそういうファッションに合うスニーカーがたくさん売られている。
(写真)*こちらはイメージのひとつして使用しています
同じ事が時計にも起こっている
この傾向は高級時計にも見られます。以前は特殊物を除くと使われている色は ステンレス色(つまり銀色) 金色 黒(文字盤 針など)白(文字盤・針など)にほぼ限られていました。最近は レッド イエロー ブルー グリーンなどをかなり大胆に使っています。スニーカーのカラフルさがいろいろな製品のデザイン(カラー)に、影響を与えたというより、今と言う時代がそれを求めたということでしょう。時計でもスポーツタイプの全盛期が来ていると感じますが、そのスポーティな機能・デザインにもカラフルさがマッチしたと思います。とにかく昔に比べるとかなり華やかです。なぜ今になってこのような傾向が出てきたのか?あまりカラフルなものは高級時計らしくないという制約が過去にはあったのだと思います。しかし現代ではその制約が変わりました。高級カジュアル化と言えます。
これからの時計の選び方は2極化する
こういう現代的カラフル(高級カジュアル)路線のものと、いかにもオールドイメージ(実際にオールド)の時計です。この傾向は二極化と言って良いと思います。完全に価値観が分かれたと言っても良いでしょう。以前中古と言うと新品より安く同じものを買うというイメージでしたが、時計に限ると、すでに製造されていないものを(そして今現在の流行デザインとは違うものを)好みで買う、というのがオールドウォッチファンです。
ここで“中古”というと少し違った意味になってしまうので“、オールド”という言葉を使います。オールドはかなり古い中古ということになります。「新品より安いから」という価値観とは違います。「新品には無いもの」という意味になるでしょうか。“今”の感覚で作られた新品時計と、過去の感覚で作られたオールドウォッチ。この2つは全く別の分野として進んでいくのではないでしょうか。つまり二極化です。
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“人”の方は一極化?
しかし時計好きの“人”についてはまた別です。今まで新品しか買わなかった方がオールドウォッチも買い、オールドウォッチだけの人も新品も買うという時代になる気がします。2つの価値観を認めるという意味では“人”の一極化はどんどん進んでいくでしょう。新品・オールド、どちらにも捨てがたい魅力があるからです。