未だに古いアルファロメオに乗っている人がいる
以前、自動車評論家の徳大寺有恒氏がラジオで言っていたこと。「結構ぼろいアルファロメオを今だに所有している人がいる。これはこの車の価値というよりは、その人の維持していきたいというモチベーションがそうさせる」
このラジオ放送は20年以上前なので、その当時のアルファロメオ 155の時代だったと思います。
しかし徳大寺氏が語っていたのは、もっと古いジュリアやジュリエッタのことです。
古いジュリアやジュリエッタは、雨の日に走ったら次の日に運転して水切りしないとサビだらけになるとか、小石の多い道を走ると跳ねた石のせいで塗装が剥げるなどといわれていました。
そして頻繁に動かなることがあったようです。つまり“信頼度”が異常に低い車だったわけです(今はアルファロメオに限らず、ほとんどの車の信頼度は問題が無くなっているはずです)
つまり維持していくことが大変な車でした。
未だに・・・を使っている人がいる
そのような話が出るということは、多くの方がその車を手放していたという事実があったはずです。あの手がかかる古いアルファロメオに未だに乗っている人がいるという事実があったからでしょう。これは時計についても同じことが言えると思います。
ヴィンテージ的な価値は特に無くても、コレクターズアイテムと言えないものでも、
相当数が現存しています。その中には久しぶりに見ると、もう一度使いたいものもたくさんあると思います。持ち主の方からしばらく意識されなかったとしても特別なものです。
時計なら楽
時計は昔のアルファロメオほど手はかかりません。
例え止まったとしても、家に帰れないということもなく、修理代も車ほどではありません。もしすぐに直さなくても、しばらく保管しておけば良いだけです。
直すとイイがことあるかもしれない。長年使っていない時計を手にしてみると
今までとは違った感覚があるかもしれません。
これは一度失ったモチベーションが別の形で復活したということでしょう。
時計が古くても、新しい気もち(モチベーション)で接することができるかもしれません。