古い時計と言えば、長年メンテナンスされていないという傾向がありました。ノーメンテナンスの時期が長いとやはり部品が傷んでしまいます。また長期間使用していなかったとしても、その前に時計内部に侵入した水分の害は徐々にではありますが、進行します(つまりサビです)。そういう時計の中には興味を持たれないまま消えていく運命だったものもあるでしょう。

しかし最近、ブランドを問わずオールド高級時計の中古相場が上がり、放っておいた時計を復活させようとする動きが出てきています。オーバーホールをすればオールドウォッチとは言え、健康な状態になるので、ほとんど新しい時計と同じように使用できるようになります。そうなると時計に新しいも古いもありません。

今、オールドウォッチのメンテナンス、修理のご依頼が増えているということは日本にあるオールドウォッチの状態が数年前より平均的に良くなってきているということになります。おそらく今後古い時計だからといって状態が悪いという印象は少なくなっていくでしょう。

同じカテゴリの記事

パネライ ラジオミールの謎

リューズ強度の謎 以前パネライルミノールマリーナの リューズが壊れない ...

カナルクラブから

READ

道具としての時計から、ものとしての時計へ 

高級時計が映す「文化の成熟」 時計は、もともと「時間を知るための道具」 ...

カナルクラブから

READ

値段?感情? どっちが本当の価値?

市場とあなたのあいだのズレ ここ数年、高級時計の価格は(安定しているも ...

カナルクラブから

READ

CATEGORY

SEARCH

ARCHIVES

MESSAGE

当ブログでは皆さんに時計に関してのあらゆるお話ができたらと思いますので宜しくお願いします!

施工事例や時計に関するよもやま話などホームページ内ではお伝えしきれなかった内容も書かせていただきますのでぜひご覧下さい。

高級時計修理工房
カナルクラブ