古い時計と言えば、長年メンテナンスされていないという傾向がありました。ノーメンテナンスの時期が長いとやはり部品が傷んでしまいます。また長期間使用していなかったとしても、その前に時計内部に侵入した水分の害は徐々にではありますが、進行します(つまりサビです)。そういう時計の中には興味を持たれないまま消えていく運命だったものもあるでしょう。

しかし最近、ブランドを問わずオールド高級時計の中古相場が上がり、放っておいた時計を復活させようとする動きが出てきています。オーバーホールをすればオールドウォッチとは言え、健康な状態になるので、ほとんど新しい時計と同じように使用できるようになります。そうなると時計に新しいも古いもありません。

今、オールドウォッチのメンテナンス、修理のご依頼が増えているということは日本にあるオールドウォッチの状態が数年前より平均的に良くなってきているということになります。おそらく今後古い時計だからといって状態が悪いという印象は少なくなっていくでしょう。

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