時計の定期メンテナンスは3年から4年おきに、と言われています。しかし、その時期に特に問題を感じなかったとしたら時計のコンディションに問題は無いのでしょうか?一般的に時計の精度・持続時間に問題を感じないと時計のコンディションも良いと思ってしまいます。
時計の不具合の症状としてまず考えられるのは
・遅れ
・持続時間が短くなる
・進み
・止まり などです
それぞれ原因として考えられるのは
遅れ → オイルの劣化、ゴムパッキンが原因のサビの発生などにより負荷が大きくなること
持続時間が短くなる → これもオイルやゴムパッキンの劣化
進み → ショック(落下や腕につけたままのゴルフ)や磁気の影響によるヒゲゼンマイの乱れ
止まり → ゼンマイ切れ
もちろんそれ以外の原因も有り得るのですが代表的と言えるのはこのようなものです。ここで一つお伝えしたいのは例えば“遅れの原因” と“進みの原因”が同時に発生することで非常に良い精度を(一定期間ですが)維持する可能性もあるということ。もうひとつはご使用頻度の高い方は持続時間が短くなったことに気づきにくい、ということです。つまり無症状のようでも一定期間(3年から4年)が経過すると問題はあるということです。オイルの劣化があると部品が摩耗したりして傷みます。またゴムパッキンの劣化があると防水性能が低下しサビが発生します。どちらも放っておくとオーバーホール時に多く部品の交換が必要になります。
これを防ぐためにカナルクラブでは、3年から4年、最低でも5年までのメンテナンス=オーバーホールを推奨しています。