皆さんは、時計をオーバーホールした直後、このようなことを想われるでしょう。
*時計が良い状態に戻って良かった
*これで数年しないで済む
*今回部品の破損が多かったので次回はきちんと定期メンテナンスしよう
だいたいこのような方が多いのではないでしょうか。ただ、一つ追加していただきたいことがあります。それは次回のメンテナンスを考えるのではなく20年から25年後のことまで考える、ということです。まず、メンテナンス時期については今までと同じ考えで良いと思います。ベストは3年から4年。これにメンテナンスとメンテナンスの間の数年間の使用方法により、たとえ次回メンテナンスで部品交換に繋がらないとしても部品ダメージには差がでてきます。
遠い将来を見据えて部品を守るということが大切
次回には交換の必要がなくても、その次に必要になるかもしれません。しかしその部品は本当なら10回後、あるいはそれ以上後まで、何十年も交換の必要が無かったはずのものかもしれません。この考えでいくと永久(に近く)という言葉が浮かんでしまうのですがいきなり永久ですと、認識が難しいですね。また部品によってはそれがどうしても無理なものがあります。そこでカナルクラブではとりあえず20年後というのを中期目標に挙げています。これなら何とかイメージしやすいでしょう。これは特に難しいものではありません。
ポイントは一度良い状態に戻す。次に特に高額部品を守る使い方をする。これだけで、長期間に渡って無駄に部品を破損させる可能性が減ります。