現在の日本人の平均寿命は
男性 80代前半
女性 80代後半となっているそうです。
ここで時計について考えてみると、こんなに長く残る時計はなかなか無いと思います。しかし、時計に対する社会的な価値感が上がったことにより時計を延命させたいと考える方が多なっているのも事実です。
よく、『一生もの』と言いますが、高級時計は、今後親族に受け継がれていくことが多くなるのでひとりの人間の一生の枠を超えます。人間の寿命をはるかに超えることができるはずです。しかし、そこには問題が2つあります。
そこで障害になるのは、
・オーナーの方のこれからも所有していこうと思うモチベーションの維持
・部品の供給
この2つです。
部品供給については別の機会に述べますので、今回はモチベーションについて考えてみます。
モチベーションを維持する要素の一つは、定期メンテナンスが、気軽に行えること。
つまりメンテナンス代が低いことが大切です。
そのためにはメンテナンスとメンテナンスの間の期間にどれだけ部品を破損させないか、
が重要になってきます。
高額部品を破損させない使い方については、カナルクラブでは、修理完了後に店頭での説明や、お客様にお送りする動画などで情報を公開しています。
またこの使い方ですとメンテナンス4~5回ほど、つまり20年から25年は最低でも有効だとお伝えしています。(本当はもっと長く問題は起こらないとは思いますが)もちろん初回のご依頼の場合、その時計の状態により修理金額はまちまちです。
一度きちんと直してからその後の高額部品を破損させない使用法と
定期メンテナンスで理想的なメンテナンスサイクルを実現させるという
ことになります。